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impertinent teachar&student
【学園物 恋愛小説】

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impertinent teacher&student-END--1

「卒業生代表、真田宵」
「はい」
校長に呼ばれた真田は、いつも通り、背筋を伸ばし、きびきびと歩いて、校長の前に立つ。
今日は、卒業式。
今日で何もかも終わる。




式が終わり、準備室へ戻る。
堅苦しいネクタイを緩め、一服する。

コンコン。
ドアをノックする音がする。
「はい」
「失礼します」
入って来たのは、真田だった。


真田の手には、花やら何やら、荷物がたくさんあった。
「卒業、おめでとう」
手を差し出す。
「ありがとうございます」
真田は俺の手を握る。
「大学生活、思う存分楽しめよ。」
「…はい。」
「何だ?そのシケた顔は。もっと、明るくしろよ。」
ハハハなんて笑いながら、言う。
「先生には言われたくない。」
少し怒りながらも、笑いながら返してくれる。
「先生とは、これでサヨナラですけど、元気で…いてください。」
「おう!でも、残念だけど、そうする気は更々ないんだわ。」
吸っていた煙草を、消し灰皿に置く。
「どうゆう意味ですか?」
「俺、教師止めて、大学院行くことにした。」
真田の顔が唖然となる。
いつも冷静な、真田がこんな顔するとは、写メでも撮って、保存しておきたいくらいだ。
「え…?ってことはつまり…」
「エンジニア…目指してみようと思う。今年は無理だから、来年、院生になれるよう、やってみる」
唖然としていた真田の顔が、次第に笑顔になる。
「やった!ってことは…同じ大学?」
「来年はな。」
「やった!頑張って下さいね!」
俺の手を両手で包み、上下にブンブン振る。
「痛いって…」
「あ!すみません。つい、嬉しくて…でも、そうなったら」
途端に暗い表情になる。
「彼女さんとの、結婚は先まで、お預けですね」
苦笑いしながら言う。
「まぁな。そうなるな。…なんせ、俺の彼女は今年から大学生になるからな」
再び、唖然となる真田。
こいつ、意外と面白い。
「…いつ、別れたんですか?」
「別れたっていうか…出て行かれた、って方が正しいかな?俺の心境の変化に気付いたんじゃねーのかなぁ」
「ってことは…私は先生の彼女に…」
「…こんな男だが、なってくれるか?」
真田は返事する代わりに、俺に抱きつき、
「先生みたいな、ひねくれ者、私しか付き合えないよ!」
と、言って、頬にキスをされた。


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