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エス
【純愛 恋愛小説】

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エム-9

「真くん、聞こえてる?!ねぇ、聞こえてるの?……みんな、みんな捕まっちゃうよ!」

つかまる?誰が?だれに?

それより、あの少女は……。

コメンテーターが名前を言っている。
けれど耳元の受話器がうるさくて聞こえない。

手を離して受話器を落すとテレビにおぼつかない足取りで近づく。

テレビの左上には聞いた事のある言葉。
朝も言っていて、昨日も話題になっていて、俺も都市伝説のように聞いたことのある名前。

『エス』

でも。

俺の知っているあの少女の名は、そんな名前じゃなかった。
あの少女の名は……。

頭痛とテレビに夢中だった俺は、背後に全く無関心だった。
だから、後ろから壮絶にしびれる感覚を与えられて初めて倒れながら振り返った。
黒いスーツに白衣の男が二人。

あぁ、そうか。
俺は……


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