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イブ 茨人形
【ファンタジー 官能小説】

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イブ 茨人形-3

暗い中、巨大な壁のスクリーンには私がジョイに犯される映像が流れています。
「ただ、『イブおいで。おまえの紹介ビデオを撮る』とだけ言われていました」軽い撮影だ、という兄の言葉を信じるしかなかったのです。
人ほどの大きさに映ったジョイのものが、ぬめり泡立つピンクのひだの中に滑り込み、周りを張りつめさせます。
行き場を失った空気が粘液の隙間からはじけて、濡れた音を立てます。
そして、それを覆い隠す大きな私の喘ぎ声が部屋に響きました。
「断らなかったのかね」客人は皮のソファーにどっしりと座り、それを見ています。
「兄の言う通りになるだけなのです」なにげないひとことであっても、正確に完遂されることを兄は要求するのです。
「なるほど」男は後ろから手を伸ばしびてきて、手を握ると、大丈夫だよという風に手の甲を叩いてくれました。
私は黙って下を向いていました。肯定も否定もしません。
「実にいいですな」男が兄に声をかけ、握っていた手を引っ張ります。
ヒザの上に座らされてしまいました。
男はブラウスの上から私の胸をおさえ、ゆっくり動かしながら鑑賞を続けます。
私は兄を見ました。何も言いません。それなら、そのままでいるしかありませんでした。片ヒザがおしりに食い込んできます。
画面の声に今の自分があえいでいるような錯覚を起こしてしまいます。
「若い子のは、さぞかしいいんでしょうな」男のズボンのふくらみが当たります。
「それでは、ひと晩連れて帰ってはどうですか」兄が冷たい声を出します。
≪やはり、そうなるんですね≫ わかってはいました。でも、お兄様でも、私を使い続けるわけにはいかないのです。感覚のなくなったひざをなでました。
≪全身の感覚がなくなってしまったら、お兄様は私をどうするのかしら。そうか、何の感覚もなければ、どうされようと自分には関係がなくなるんだ≫ それは生きていようと死んでしまおうと同じ事でした。
「それはいい」男は喜びます。
「ただし条件があります」兄は自分が何かをするときには必ず何かを求めます。
「この子には学校があります。行けるように帰していただきたい」
「もちろんそうでしょう。では、朝食もうちで食べればいい、学校の近くまで送らせますよ」私がまだ生徒だという事実に、逆に喜んでいます。
私は一分でも一秒でも早く帰りたい気持ちを押さえます。
男は私の耳の後ろの匂いを嗅ぎます。からだをゆすって、おしりに男の固いものをこすりつけてきました。
「この子も準備をしなければなりません。その間にひとつ、些細な案件についてサインをもらうくらいの時間はあるでしょう」兄はわたしを立ち上がらせると、「制服に着替えておいで」部屋から出しました。
部屋へ戻り、制服を用意していました。
姉のカリスがノックもなく入ってきます。「何をしてるの。ジョイを待たせてるわ、いらっしゃい」
「お兄様のいいつけです」説明しました。はっきり伝えておかないと、姉に指示されてしたことでも、兄にとっては私のせいになります。
「これから抱かれにいくのにきたならしい、シャワーを浴びなさい」姉が怒ります。
「でも」
「そういうことなのだとわかりなさい。おまえは抱かれに行くのよ。その穴を使ってせいぜい喜ばせなくてはならないのに、汚れたものを差し出す気」
シャワールームにつれて行かれます。
途中、「ジョイ、おいで。こいつをきれいに洗ってやりなさい。それから毛の処理ができているかしっかり見てやりなさい」
「だめです、私にはもうお相手が定められています」服を脱がし、体に入ってくるジョイを避けました。
「もううんざりよ。おまえが使い物にならないのなら、兄さんが何と言おうと一番高く買うやつに売っぱらってやるわ」カリスがうなりますが、兄にかなわないのはわかっています。
「今度遊ばせてあげる」そう言って、不満げなジョイを追い返しました。
シャワーを浴び、髪を乾かしていると、メイドに玄関へ行くようにと告げられます。
迎えに来たのは真っ黒なバンでした。わざわざ乗ってきた車を返してまで持ってこさせたのです。
車内は分厚いカーペットとソファー、発泡ゴムで内側全体を覆われていて、窓もありません。
「こちらの方が広いからね、君もゆっくりできるだろう」シダ卿は言いますが、ゆったり座っているのは自分だけです。
「さて、まずは一杯いこうか」走るバンの後ろにしつらえたミニバーからコニャックを出し、ショットグラスに注ぎます。
足を延ばして座れるソファー。それは両脇に女を寝かせられる広さがあります。もちろん運転席とは完全に仕切られています。
「君もどうだ」


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