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ノラ・バッド
【ファンタジー 官能小説】

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ノラ・バッド-8

女のとがった胸の感触を思い出して、≪犯してやる、犯してやる。一晩中でもできる事を証明してみせてやる≫ 股間が痛いほど張り詰めている。
≪だが今はだめだ、暗くなるまでおとなしくするんだ≫ そこまで見境のないバカではない。
俺は患者着の前を閉じて、寝た。眠ったのではない。体を離れ、意識体となって飛ぶのだ。
『飛ぶ』とは、幽体離脱という言い方をすることもある。意識にまるで体があるかのようにふるまわせる。
意識には重さがないので、自由に空を飛ぶこともできるし、壁の中を突き抜けることもできる。ただ、それには、自分にできると信じ、イメージし続ける力が必要だった。
病室を回ってあの女の子を探した。
≪悪いことをするんじゃない、どんな子か確認するだけ≫ 繰り返して考えた。
途中、ナースステーションに行き当たった。
カルテの整理でもしているのか、ナースが座っている。その膝の間に。入り込んだ。
気が抜けているのか、股を閉じようともしていない。
だれでもテーブルの下からのぞき込まれるとは思ってもみないだろう。
白いパンティーストッキングの奥に透ける。ショーツを見ているだけで、病室で待っているオレのものが大きくなってくれていることだろう。
いくつか回って、女の子をとうとう見つけた。ベッドに寝転んで漫画を読んでいる。
そこは6人部屋だった。それぞれにカーテンが引いてあり、見えなくなっているが、今日はこの子だけのようだ。
よく見ると、まだあどけなさも残った子だ。
≪今は確認だけだ≫ 俺は体に戻って、ゆっくり体を休めることにする。
夜。
外来患者もいなくなり、徐々に静かになっていった。
オレはドアを抜けると、照明を少し落とした廊下をそっと通り抜ける。
女の子がいるのは一番奥の右側だ。そこだけが明るくなっていた。
部屋の大きな扉の中に入って、そっと閉める。
ゆっくり忍び寄った。
「これ食べる?」別の女性の声だ。オレは隣のベッドまで近づくと、カーテンの陰へ滑り込んだ。
「うん、ここのご飯がおいしくないの。私は病気じゃないんだからもっとしっかりしたものが食べたい。ママ、そこの取って」
何かをしている。 ≪そうか、母親が来てるのか≫
「ありがとう」キスをする音が聞こえる。
何かをしてくれる母親なんか、オレには実感がない。
孤児院で育ててくれたのは敵だった。
そんなところへ置き去りにして、浮浪児にした母親も敵だった。
いら立つ。 ≪娘を目の前で犯してやったらどうするだろう≫
「ねえ、足がすごく痛いの」
「少しは我慢しなさい。お薬もらってるんでしょ」
「お医者様はなんにもくれない。それどころか、ゆすって、『痛いですか』って笑うの」
「明日きちんと治療してもらいましょう」
「あのお医者様はいや。傷より、他の所ばっかりさわって、見るの」
「そんな馬鹿なことないでしょ」
「痛いの。眠れないかも」
「大げさね。ではあとで、ナースに言っておくわ」
「わかった」
≪後があるかな≫ もう、痛いとかのんびりしたことを言ってられなくなるのだ。
だが、ふたりを同時に術にかけるというのは非常に難しい。それぞれの体調やイメージが違う。その最大公約数を探らなくてはならない。
二人だとひとりの4倍は難しい、3人だと16倍ほどか。
慎重に探っていき、そこであきらめた。時間はある。
まずは動きの少ない娘。それから母親と、体が動かせないように、聞こえるかどうかの大きさで拘束の呪文を唱えた。
≪そろそろいいか≫ カーテンの下をくぐって、娘のベッドの下に移動した。


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