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ノラ・バッド
【ファンタジー 官能小説】

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ノラ・バッド-1

プロロゴス

「ノラ君、君の体、特に骨格の異常に関しての朗報です」
「昔に検査はしました。無理なんです」
「あなたの言うのは普通の病院の検査でしょう。そんなものではありません」ドクターは腕の下敷きになっていた書類をポンとたたきます。
「ではどんな検査なんです」
「研究のテーマは、細胞の正しい自己増殖を『魔法によって』誘発できるかということです。
正常な細胞でも、怪我をしたら、その傷跡はいつまでも残るでしょう。
それは人間の体の修復方法に問題があるのです。生き物によっては生まれたときの形に戻れるものもいます。
それと同じように、あなたの骨が傷として変形したのか、
それとも元の設計図、遺伝子がおかしいのか、
それとも成形方法からくる変形なのか。
それが魔法的にどれくらい修復可能か見たいのです」
「治ると言うんですか」
「今の自分を見てごらんなさい」
その時やっと気がついた。俺は猫の姿をしていなかった。「これはどういうことですか」
「あなたは、発作を起こしました。その原因もまだわかりません。検査をしているところです。
ただ、猫に擬態していた時も、今も、骨格に変化はなさそうですね。
いらない希望は持たないで。だが、ある程度の魔法による自己修復は可能だと踏んでいますよ」目じりに深い笑いじわを見せています。
「身をゆだねなさい。医者と魔術師は親のようなものです」
「だが、同じではない」
「そのとおり、殺生与奪の力を持っているだけです。愛情? ばかばかしい、それでも私は確実に君の体のゆがみをとり、使えないものを直してあげられるのですよ」
これは魔女のレシピ(闇)という世界の中で、多次元世界のように同時に起こる、似て非なるアダルトな夢の深みを綴ったものです。

ノラ・テイル 3

ノラ・バッド
 


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