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白い悪魔
【ファンタジー 官能小説】

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白い悪魔-12

「まだ薬を隠しているかもしれないな。ここに入れて持ち歩く女もいるんだ」足首を蹴って足を開かせます。
いつの間にしたのか、ズボンのチャックがおりて、男のものを出しています。
そのまま突っこんできました。それはきしみながら奥へ入ってきます。
「痛い」思わず叫んでしまいました。
「デートをしてくれていたら、こんなことをしなくて済んだのに」服を丸めて口に突っ込んできます。
肩に手をかけて、イチモツを思い切り突き入れてきます。
≪デートでするつもりだったんでしょ≫
デスクが揺れてきしみ、上のものがどんどん転がり落ちていきました。
口のシャツを吐き出そうと苦労します。とりあえず苦しくて、呪文やなんかの前に空気が欲しかったのです。
体を少しずつずらしていって、デスクから落ちました。
そこでやっと警部と離れることができました。
「これはレイプよ。証拠もあるわ」
「ビデオか」天井のカメラを見ます。「こんなときに、録画するはずないだろう」いやらしく笑います。
「さあ正体をあらわせ、私をどうする。他の者のように殺すか」
≪なるほど。なら、いいのよ≫ 「滅」見られないようにかすかに唱えます。用心に越したことはありません。
呪文は相手のイチモツを貫いて小さな穴を開けます。
「痛て」警部は何かが刺さったと思ったのでしょう、抱え込みます。
≪では、こっちの攻撃の番よ≫ アドレナリンが出てきて楽しくなります。
なのに、です。この部屋に子どもがはいってきました。
広いつばの帽子をかぶって、マスクをした子どもが立っています。
白銀の髪と青緑の瞳、それはまるで、若いころの、鏡の中の自分でした。
女の子は警部の手を取って、その目を見つめます。
「ほら、この人は関係ないでしょう」その子が言いました。「私よ」
「そうか、そうだね」警部の表情が柔らかくなって、眠ってしまったようでした。
「迷惑をかけてしまいましたね」女の子が抱きついてきました。「あなたはどうしてこの町へ戻って来たのですか」
「魔がいるからよ。私は人の幸せを守るために魔を退治するのよ。だからおまえにも消えてもらわなければならない」
「それは困るわ。私はご主人の魔として、ご主人の幸せを守るために町を守らなくてはならないの」
「ふざけたこと言わないで。魔に守られる町なんてありえないのよ」
「でも、今。私はあなたを守ったわ」
「してくれなんて言ってない」
「あなたはしてくれと頼まれてここに来たの?」
「正義はいつも、なされなければならない」
「私を殺せばこの子の体も死ぬ。それは正義なの?」
「これは、私だ。私の体だ」
「あなたじゃない、ほとんど似ているだけの妹」
「そんなもの、私にはいない。ただの化け物」
「町の人たちにとって私はひとりの人間なの。あなたは自分が知らなかったというだけで妹を殺すの?」
「魔によって作られた物は、すべて人間じゃない」


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