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白い悪魔
【ファンタジー 官能小説】

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白い悪魔-13

「あなたも? あなたの子も? あなたは蛇に犯された母親から生まれたのね。そのあなたも蛇に犯され双子を産まされた。
どうして、あなたは自分を殺さなかったの」
「私は死ねない。そんなふうに言われるのもわかっている。それでも私は生きて魔を殺してやる。生き抜いて殺してやる」
「あなたは化け物だといって、我が子を殺しかけた。その仕返しがしたかっただけ。正義を振りかざさないで、化け物はあなたなの。
私があなたを殺さないのはなぜだかわかる? 今のあなたが私と一緒だからよ。私は人の幸せを守るために人を退治するのよ」
心に警報が鳴ります。

警報 ≪逆らえない力で、心の中に割り込んでくるものがあります≫

「私のご主人もこの町のせいで、悲しい目にあっているのよ。私はその代弁者。あなたも楽にしてあげる」

そして、 ちょうどよく寝た朝のように目が覚めます。
心地が良くて気味が悪くなりました。
警察署にいて、この警部に襲われたこともわかっています。でもそれは愛から来る少し強引な駆け引き、≪結婚してあげようか≫ その心に答えなくてはいけないような気になってきます。
今までの苦しみや怒りは夢のようにおぼろげで、ただ、そんな世界にしちゃだめだという気持ちだけが流れています。

警報 ≪逆らえない力で、心の中に割り込んできたものがあります≫

≪思い出せ、私は怒りでできている。長い監禁、騙された交わりと妊娠、強要の出産。それを夢のようにごまかすな。どれだけの魔に犯され、どれだけの魔を葬ってきたか、それを忘れるな≫
女の子が前に立ちます。目は何か言いたそうですが、黙ったままです。
私にはわかりました、それでも口に出して、かわいそうに、とでも言われていたら殴りかかっていたでしょう。

警報 ≪修復を開始しますか≫

魔女なら自分の記憶を操作されたとき、回復させる最終手段を持っておくべきです。
私は勝手に操作された時、警報と合わせて対処ができるようにしています。
女の子がもういちど抱き締めてくれました。

警報 ≪逆らえない力で、心の中に割り込んでくるものがあります≫

よく見ると、それは警部でした。
「君にはいかなる嫌疑もないよ。全て証明された」
「あら、あなたの嫌疑は晴れていないわ。本当に私を好きなの」唇を寄せます。
「そうだよ」警部はやさしく口付けをします。そして私をのけぞらせると、中に入ってきました。
≪これは私だ。
何にも汚されていない私。
そうありたかった自分。
男の人に愛され震えている。
警部のものを受け入れ、喘いでいる。
このままでいようか≫


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