藁の匂いに惹かれて第2話-9
「んっ・・・・んんっっ!!!!」
上気しつつある肌を密着させる中で、ティファは思わずくぐもった呻き声を発していた。
ショーツ越しとはいえ、ウィンセントの硬く熱くなった肉棒がティファの秘密の花園に触れたからだ。
かつて自分が迎え入れたウィンセントの情熱がまた私の中に――――――――
懐かしき感触を思い返し、ティファは思わず唇を離しウィンセントの肩口に顔を埋める。
「ハァァ・・・・・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・・」
目を瞑ったまま口を半開きで息を喘がせるティファ。
一方のウィンセントもティファの肩口に顔を埋めつつ両腕をティファの背中に回し彼女の両腕ごとがっちりと固定してしまう。
―――――――カチリ・・・・・・
ティファのブラジャーのホックにウィンセントの両手がかかり、次の瞬間には留め具を難なく外してしまう。
その行為が合図であったかのように、 ティファも自ら身体を左右に動かしてブラジャーの肩紐をずらして地面に落とした。
そのまま顔をウィンセントに近づけるや、自由になった両腕を彼の首に回してキスを再開。
ウィンセントも今まで以上の奔放さでこれに応じた。
彼女の豊かな乳房がウィンセントの厚い胸板に押し付けられ、その弾力がウィンセントの脳髄を狂わせていく。
いや、ティファの方も彼と同様の感覚の中にあったが――――――――
「今日はティファを・・・しっかりとベットの上で抱きたかった・・・・」
自分の体がふわりと浮き上がりゆっくりとベットの上に降ろされていく時、
ティファの耳許に顔を近づけるようにしてウィンセントが囁く。
いつもながらの低くと甘い独特のトーンで。
その囁きとウィンセントの体から微かに漂う藁の香りを体感しつつ、ティファも目を潤ませながらぼんやりとした思考の中でコクコクと頷いていた。
“一線"をウィンセントと共に越えるのは、これが2度目。
前回は当初クラウドに対する意識が頭の片隅をよぎっていたが、不思議と今回はそうしたことはなかった。
いや、むしろウィンセントが自分を迎えにきた時からこうなることを無意識にも望んでいたような気がする。
そう。あの小屋の中の再現を、私は渇望していた――――――――