藁の匂いに惹かれて第2話-12
――――――それから数十分という時間をかけて、ウィンセントはティファの体の隅から隅までを丹念に愛撫していった。
耳や眉毛から尻や手足の指に至るまで細かいところに至るまで。
しかも舌先や指を巧みに使って。
それはティファが今まで体験したことのないような体験だった。
前回のウィンセントとの小屋での交わりや、クラウドとの日常的なものとも違うもの。
「あぁぁ・・・アン・・・んん・・・」
「・・・・ティファ」
ベットの上で体をくねらせ喘ぎ、そして仰け反るティファ。
肌は赤みがさし、うっすらと汗ばんできている。
やがてウィンセントの両手がティファの太ももにかかり、
その指が彼女の下腹部を覆っていたショーツをゆっくりと引き下ろしていく。
――――――シュルル・・・シュル
ティファは抗おうともしなかった。
やや上体を起こしてショーツを足先から抜き取ろうとしているウィンセントの所作を見つめる。
ウィンセントの前にティファの茂みが露になった。
これまでのウィンセントの愛撫のお陰で、茂みは蜜によってぐっしょりと濡れている。
光を反射させ光を帯び、
茂みの奥に隠れていた秘密の花園の入り口がピクピクと震え、
薄いピンク色の襞がめくれた状態になっている。
ティファの意思に関わらず、
そこは既にウィンセントを迎え入れる状態になっていると言えた。