4 森のクリニック-1
さっきまで可愛いパンツによって保護されていた領域が剥き出しになり、僕の視界はグロテスクなもので埋め尽くされた。
ユリアはほとんど顔から火を吹き出してしまうのではないかと思うほどだった。
彼女は姿勢を保つために、両腕で椅子にしがみつていなければならかったために、顔を隠すことができない。彼女は必死に顔を背けていて、恥ずかしさのあまりか吐息のような小さな悲鳴の声が漏れていた。
女の子の体にこのような醜悪なゾーンが存在しているというのは、とても奇妙なことのように思う。いくら化粧をしていくら綺麗な服を着ていても、女の子はこの部分を晒せば台無しだ。僕は今すぐにでもつまみ上げているパンツをそっと下ろして、ユリアの秘所を隠してあげたいと思った。
だけどそれはユリアのためにならないし、ユリア本人も問題を解決することを望んでいるはずだ。だから僕は心を鬼にして、ユリアのグロテスクな部分を詳細に観察した。
ユリアがオナニーをしたということは、誰の目に見ても明らかだった。
クリトリスがぶっくりと膨れ上がっていて、陰唇まわりはじゅくじゅくに濡れている。ひらひらになったミント色のパンツも、内側はぬるぬるだった。
湿っているのか、左右の小陰唇が互いの張力でひたりとくっついている。そのため膣の開口部は見えないが、それでも膣分泌液が隙間からじわりじわりと漏れている。
これほど滅茶苦茶なものが検査で明るみにされてしまったら、ユリアはどれほど恥ずかしい思いをするだろう。どれだけ惨めな気持ちになるだろうか。
彼女はこのようなあり様を見られた相手を前にして、それでも自尊心を保っていられるだろうか。
ユリアは沈黙に耐えられなかったのか、「だめ〜我慢できなかったのお」と言った。
それにしても、黒髪の女の子はアンダーヘアが濃ゆいという人類学の通説は、どうやらエルフにも当てはまるのかもしれないな。
というのも、ユリアの陰毛もだいぶ濃い。
栄養を豊富に蓄えているためなのか、脂肪でふっくらとした大陰唇のまわりにも陰毛はしっかり生えている。
この時点で、僕にはユリアの股間周りの事情についてはおおよそ把握することができていた。
他にも、普段彼女がどのようなパンツを好んで穿くであろうかとか、どのような食べ物をよく食べているだろうかとか、そういうオペレーションとは本来関係のない余計なことまでもが推論されていた。
僕がそのような思索から我に返ったのは、誰かがこの執務室の扉をノックしたからだった。