3 ハサミオペレーション(解体)-1
抜き打ちで行われる処女検査は教育が目的で、学校の教師が検査の実行力を持っている。指名された女子生徒は拒否できない。検査室で服を脱ぎ、陰部を晒すように指示される。
しかしこれは宗教儀式とはまるで性質が違っている。
エルフの女の子たちは成人するまで日常的な性を管理されていることを僕は知った。そして、ユリアくらいの盛りの年頃の女の子には、これが大きなストレスになっているのだ。
「今日はどうしたのかな?」
「友達に、聞きました。その、オペのこと」
彼女が言っているのは、僕が最近開発したとある魔法を使ったオペレーションサービスのことだ。やはり僕の読みは当たっていた。ユリアはこれを聞きつけてやってきたのだ。
この森にきて、僕はエルフの女の子もオナニーをすることを知った。彼女たちにも性欲があり、溜まればこっそり処理をする。それがどれほど淫らな行いで、魂の高潔さとどれほど関係するかは分からないが、少なくともそれは秘密にされるべきものだと僕は思った。
こういったプライバシーを検査によって無理やり暴くというのは、あまりにも残酷だ。
僕はこの教会の司祭として、これまでに何度か彼女たちの悩みや懺悔話を聞いていた。
人間の僕にどれほどの権利があるのかは分からない。しかし僕は彼女たちの話を聞いているうちに、彼女たちの心身をケアするためのとあるオペレーションを思いついたというわけだ。僕はユリアに検査の日程を尋ねた。
「今日です。私、逃げてきたんです、怖くて。あの、オペって、私恥ずかしいことされますか?」
「大丈夫、僕を信じて」
彼女は耳を真っ赤にしていたが、こうして僕を頼って教会にきてくれた。僕のこの魔法のオペレーションを受ければ、ほとんど一瞬のうちにオナニーで汚れたあそこを綺麗にすることができるのだ。
ところで僕は魔法で商売をするつもりはなく、これまで魔法使いを自称したことはない。
職業柄、僕はいくつかの民族言語を用いるが、魔法を使うというのは言語を使うことに近い。ほとんどの人が言語を用いるが、だからといって何々言語使いなどと自称しないし、言語はいつも何かを記述しているが、そのことを意識する人は多くない。
大切なのは、何にしてもそれをどのように人の役に立つよう使うのかってことだ。
僕がこのオペレーションによってユリアの役に立つためには、まずは問題の箇所をよく観察しなければならない。
そのことは、医者がオペを実施する前に患部をじっくりと調べることによく似ている。
僕はこのことをしっかり伝えてから、ユリアに指示を出した。
「座ったままでいい。スカートをめくって、両脚を、そう、大きく広げてくれないか?」
彼女はまったく抵抗を示さずに、僕の言った通りにしてくれた。
二本の脚がV字に広げられた。彼女は淡いミント色のパンツを穿いている。それは股間にぴっちりと装着されて、問題の箇所をすっぽりと覆っている。
このようにパンツを穿かせたままなのは、せめてもの配慮のつもりだった。
多くの女の子がそうであるように、ユリアのお尻も大きかった。
今の体勢のままではパンツは彼女の太ももを通過することができない。僕には彼女にパンツを脱ぐように言うつもりはさらさらない。
このオペレーションに必要なのは魔法と信頼関係と、あとはハサミだ。
僕が引き出しからハサミを取り出して戻ってくる間も、ユリアは大人しく待っていた。僕はユリアを見下ろした。彼女は目をつぶっていて、息づかいもとても穏やかだ。
しかし僕がハサミでクロッチ部分(パンツの股、つまりデリケートゾーンが接触する部分)を切ろうとした時に、ハサミがすこしだけ肌に触れたらしい。
冷たい鋼の感覚に驚いたためか、ユリアは「きゃっ」といって大きく目を見開いた。
僕は一旦、パンツのクロッチ部分をすこし引き伸ばして、浮かせてから切ることにした。
ハサミはもうユリアの肌に触れることはなく、僕は彼女のパンツを切ることに成功した。
パンツは今ふんどしみたいにだらりと垂れ下がり、女の子の秘所を隠している。めくると、ユリアの局部が露わになった。