藁の匂いに惹かれて第1話-9
「・・・ぁぁあ・・・気持ちいいっ・・・」
ティファの口から発せられる喘ぎ声。
室内には既に湿気が充満し彼女の滑らかな肌からは玉のような汗が一滴また一滴と吹き出していく。
そのせいかティファはより一層ウィンセントとの密着さを意識することになる。
(ごめんなさい、クラウド・・・・。
私には貴方がいるのにぃ・・・・)
心の中で愛しい相手に謝罪の言葉をかけながら、一方でティファの身体はまさしく“正直な"反応を示すのだった。
(でも・・・全然たるまないの・・・・。
凄く固くて・・・あぁぁぁっ!!)
次第に彼女の意識を肉欲が支配し始める。
朦朧としていく頭の中で、自分の“中"を往復する逞しく固い“モノ" の感触だけが全てになっていった。
この固さもウィンセントの持つ特殊な体質が為せる業なのか。
―――――――ザァアアア・・・・・・
外から聞こえてくる雨の音は 衰えるどころか、更なる激しさをもって建物の中にいる二人の鼓膜に響いていた。