投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

藁の匂いに惹かれて
【二次創作 官能小説】

藁の匂いに惹かれての最初へ 藁の匂いに惹かれて 12 藁の匂いに惹かれて 14 藁の匂いに惹かれての最後へ

藁の匂いに惹かれて第1話-13

*****************




「―――――――おっそぉーい!!もおっ、私すっごく心配したんだからねっ!!何度呼んでも電話にも出てくれないし!!」



「ごめんねマリン。次からはしっかり連絡入れるから・・・・・」



「まったくもぉっ・・・・・」




プリプリするマリンの前でひたすら謝罪するティファ。
数時間前に雨はやみ、既に雲間からは日の光が漏れでている。

雨がやんでから店に戻ってきたティファを待っていたのは、ご機嫌斜めで待ち受けるマリンとそれに続くお説教であった。    

店の前での一問答の後、ティファはマリンを何とか宥め、二人して手をつないで店の中に入っていく。
雨がやんだといってももう夕方。今から開店準備をして 本業の方に意識を切り替えねばならない。



でも――――――――






(・・・・・・・・)





ティファは無意識に自分の下腹部に右手をやっていた。
タンクトップの生地を通して、改めて 自分の中に残る“違和感"を意識し、

先程までの出来事が決して夢ではなかったことを確認する。
顔が微かに赤く染まったのは気のせいだろうか。


未だに彼女自身、何故廃屋においてああいう流れになり、そのままウィンセントに身を委ねてしまったのか分からない。
しかも二人が“繋がっている"時、ティファの頭の中にはクラウドの姿がほとんど浮かんでこなかった。

ウィンセント自身はっきりとした理由を言わなかったし、ティファもそれについては深く触れずに廃屋を出てきた。


普段の二人であれば、
ああいうことは恐らくありえないことであったろう。







(もしかしたら・・・・・)



ティファの嗅覚に、
小屋に漂っていた藁の匂いがふいに蘇ってくる。

そうだ、あの匂いだ。
あれを嗅いでから、二人の空気がおかしくなったんだ―――――――









不思議と嫌悪感がわくことのないまま、ティファは複雑な心境の中で後ろ手に店の扉を閉めるのだった――――







―――――――カラ、カラァァァン・・・・








―――――― つづく ――――――


藁の匂いに惹かれての最初へ 藁の匂いに惹かれて 12 藁の匂いに惹かれて 14 藁の匂いに惹かれての最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前