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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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「ふうふ」-4


 それにしても、今年に入ってから射精の対象が急に増えたような気がする。三年前からの琴美、去年からの柚希ちゃんに、今年からはしのちゃんや麻衣ちゃん、綾菜ちゃんと増え、とうとう「こいびと」の母親であるさおりさんまで ―あれは恥臭が染み込んだショーツという即物的条件があったんだけど。でも琴美をオナペットにしたきっかけも似たようなもんだったな― オナペットにしてしまった。このままだと条件次第では人妻の怡君さんまでもオナペットにしてしまいかねない。それはいっくらなんでも無節操すぎるな。「こいびと」のしのちゃん、それも俺にとって最大級に理想的な8歳の「こいびと」がいるにも関わらず身近な女の子の息臭や体臭や下着の恥臭を嗅ぐたんびにオナペットにしていたらきりがない。よし、自重しよう。もうこれ以上オナペットは増やさず、その分しのちゃんでさらに良質な射精をしよう。



 レム睡眠に移行し、副腎皮質ホルモンが働き始めるとまだ目覚めていなくても身体が外気温を自然に感知する。半分眠ったままの頭で、お、今日はもしかして暖かくなるかな、と知覚し、そのまま二度寝して見た浅い夢の中でシミュレーションしたしのちゃんとのデートコースは、本格的に覚醒した耳に流れ込んできた雨音のざわめきに文字どおり夢と散った。降水確率微妙だったのにな。スマホの天気アプリを開いてみると、その微妙だったはずの数値が確定値へと上昇している。しかも最高気温は体感ほど上がらない予報だ。これはもう、今日は外へ出ないほうがいいな。せっかくの日曜日の休み、しのちゃんと映画を見てご飯を食べて、それから電車でちょっと遠出してしのちゃんが好きなアニメのアンテナショップへ行こうとシミュレーションしたんだけど。でもしのちゃんが家に来たときのためにとっておいたタスクがあるからいいか。
 エアコンのスイッチを入れ、顔を洗い歯をみがきヒゲをあたる。衣装ケースから引っ張り出してベッドの脇に積んだままの冬服の山からプルパーカーを引っこ抜いて着替える。朝飯は、そうだカップスープの素を買っておいたんだよな、濃いクラムチャウダーが恋しい季節になってきた。焼かないままのロールパンとクラムチャウダーそしてレンジでいい加減にチンしたソーセージを食べる。身体が暖まったところで溜まっていたことを片付けたいけど、これはいつかしのちゃんと一緒にしようと思っていたのでいまは保留。
 文庫本を読みながら、ずいぶんと久しぶりにBack NumberとAlexandrosを聴く。カラオケでしのちゃんが興味を示してくれるのはやっぱりこの辺りのアッパー気味のロックだよな。そうじゃなければいっそアニソンやニチアサ系の主題歌なんだろうけど、俺がそっち方面にあんまり詳しくない、というか興味がないのでレパートリーを開拓するモチベーションが沸かない。あ、ジャニーズ系っていうのもあったな、ブーイングされるのを覚悟でSixTONESでも覚えるか。
 しとしと、と降っていた雨がやがて強まり、ざー、というホワイトノイズのような音が窓の外から聞こえ始めた頃、ドアチャイムがピンポン、と鳴った。パソコンデスクに文庫本を置き、ドアを開く。

「さむーい」

 抗議するような声をあげたしのちゃんは、右手に持ったヘブンリーブルーの傘を前後にぶん、と振りながら玄関に入ってきた。当たると危ないのですっ、とよけた俺の身体にわざとぶつかってきたしのちゃんを羽交い締めにし、きゃー、とわざとらしく叫ぶ小さな身体を抱き上げて洗面所へ連行する。そろそろインフルエンザの流行りだす季節、手洗いは大事だとちゃんと教えないと。とはいえしのちゃんはそういう生活習慣はさおりさんがきちんと躾けているので俺の教育なんか本来は無用なんだけど、まあ、なんでもいいから口実をつけてしのちゃんの8歳の身体を抱きしめたかっただけなんだよな。
 手を洗い終わったしのちゃんが、俺を見上げて、にへ、と笑う。この笑顔、目尻がふにゃと下がり、成長しきっていない生え変わった永久歯が唾液で光る、小学2年生の「こいびと」の笑顔。もう一回抱きしめたい、そう思った俺の横を、すいいっ、とすり抜け、玄関に置いたキッズリュックを持って部屋に入っていく。しのちゃんの肩に伸ばしかけて行き場を失った両腕を宙に浮かせたままの俺を振り返ったしのちゃんが

「変なかっこ」

と言ってまた笑う。まあ、ちと間抜けな恰好なのは確かだけど、しのちゃんが笑ってくれるんならなんでもいいか。

「今日のお昼ごはんだよ、えっとね、アスパラサラダと、ミートソースと、り……なんとか、の、パスタ」

 しのちゃんがキッズリュックからタッパー二つと生麺の袋を取り出す。袋にはlinguineの綴りが見える。ああ、リングイネか、ちょっと太めのパスタだな、たしかにミートソースに向いていそうだ。

「ありがとう、アスパラサラダはしのちゃんが作ったの?」

「うん!レタスとアスパラ、あたしがちぎったの」

 このドヤ顔よ。死ぬほどかわいい。


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