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ノラ猫 
【ファンタジー 官能小説】

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ノラ猫-5

◎ぼくはその日遅くに解放されました。
ぼくも股間にあるのが『悪魔の持ち物』だと信じかけていました。
ちょっと気持ちいいあとは必ずひどい目にあうからです。

〇次の日、おれは股間が痛くて、ガニ股になって廊下をとぼとぼ歩いていました。そこを、突然後ろから頭を殴られました。
「おまえ、しゃべったな」シュウです。おれが一人になるのを待っていたようです。
「何?」わけがわかりません。
「しらばっくれるな。あのことをばらしただろ。ミヤに言われたぞ」
今から思うと、シュウは、『おれから聞いた』と、ミヤにカマをかけられたのでしょう。
たしかに、ばらすやつがいるとしたら、それは一番弱いおれです。
でもその時は何のことかさっぱりわかりませんでした。
「まだわからないようだな」
腹に膝蹴りを食らいます。体を曲げたところを、後頭部にひじ打ちを何発か入れられます。
「オレに逆らうとはいい度胸してるじゃねえか」

◎ぼくは震えました。「逆らいません」
「おまえ院長に何喋った」
「なにもしゃべりません。怖いから喋りません」
「なら、あんなに長い間何してた」
「ここを鞭でたたかれていました」股に軽く手を当てます。まだ痛みは残っています。
「なぜ叩かれた」ひざを股間につき上げてきます。
仕方なく全部を言います。かくしても、こいつは院長先生と違って、痛めつける方法を山ほど知っています。
「あいつがおまえのにさわっただと。うそをつけ」言わなくても、言っても股間を殴られました。
ぼくがこんな嘘を言うわけがないことなんかわかっています。ただの腹いせです。
「なるほどな、俺はミヤに、コケにされてたってわけか」
人の近づいてくる気配がします。
シュウはいやらしく笑うと、自分のほおを思いっきりたたきました。
赤い手形が浮き出てきます。それから僕を巻き込んで床に倒れ、自分が下敷きになると「だれか。院長先生を呼んでくれ」叫びます。
慌ててやって来た院長に「話しかけようとしたら殴られたんです」哀れっぽい声を出します。
「なんてことを」
「それから、言うのがはずかしいんだけど。こいつ僕の股間にさわってきたんです」泣きそうな演技をしています。
『ぼくじゃない』が言えませんでした。
「もう、うんざりですよ」
「こいつが室長にのしかかるようにしてました」ほかの子も言います。
「先生、耳が痛くて、よく聞こえないかもしれません」シュウが叫びます。
「まあ、耳を叩かれたのかしら。鼓膜が傷ついたのかもしれません。医者へ行きますか」腫れた頬をやさしくなでます。
「いいえ、迷惑をかけたくありません。我慢できます」
「偉いわね、それにしてもこの嘘つきをどうしましょう」ぼくを院長室へ連れていきます。
見送るシュウは、もう痛そうでもなく、ニヤついていました。
ぼくは院長室でズボンを脱がされて、「おまえは男も女も見境がない。やっぱり悪魔なのですね」
鞭で『悪魔の棒』を打ちました。
でもぼくには、二度とさなぎにもなれない小さな芋虫にしか見えませんでした。
「書物によるとこれがいいらしいですよ」他の先生が資料を持って来ます。
「ためしてみましょうか」
ぼくは女の人のエッチな水着の写真を見せられました。
そうしておいて、股間の芋虫に金属の棒を押し当てます。
それは電灯線につながっていました。
ぼくはのけぞって倒れます。
悲鳴を上げる間もありませんでした。
「これでいいのかしらね」
「大丈夫でしょう。立ちなさい」 おれがまだ立ちあがれるのを見ると、
「弱いかもしれませんねえ」 もう一回写真を見せて、感電させます。
倒れると、「頭蓋骨が心配です」そう言って次からは寝たままで感電させられました。
ぼくはショックに少し慣れたせいか、悲鳴が出せるようになりました。
先生が疲れ、解放されるまでそれは続きました。


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