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ノラ猫 
【ファンタジー 官能小説】

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ノラ猫-14

◎ぼくの芋虫は小さくなっていました。
ミヤの中からこぼれ落ちて、哀れにぶら下がっています。
どうして裸でこんなところにいるのかわかりませんでした。
「ごめんなさい」とりあえずそう言います。ミヤの秘部から目が離せませんでした。
「どっか行って。消えて。二度と戻ってこないで」
「どうしてそんなこと言うの。ミヤのことが好きだったのに」ずっと面倒を見てくれたのはミヤだけでした。
「無理なの。だって私は人だもの」
「ぼくだってそうだよ」
「こんなことしといてよく言えるわね。化け物」
「ミヤ、そんなこと言わないでよ」
「うるさい。化け物、化け物、化け物」

■オレの頭に血が上る。「オレは化け物じゃない」
「今、化け物を証明してるじゃない」
「化け物はおまえらだ。オレをこんな風に変えたのはおまえらだ」
「しょせん化け物の言いぐさよ。あんな濁流から浮かんできたのは悪魔だからよ」
「見てたのか」
「そんなことありえないでしょ」顔の血の気が引いて、震えている。
「ならいい、体に聞く」オレは乳首にかみついた。
声を上げないように我慢している。
≪それなら下だ≫ 割れ目に指をはわせ、うれしそうにしていた突起に爪を立てた。
「ヒッ」急に女が足を、指先まで硬直させる。
「どうだ」もう一度
「化け物。ほんと、ばけものだわ」
突起に被った皮をむいて、そこを爪で挟んで引っ張ってやった。
一瞬叫んで、後は我慢したのだろう。だが大口を開けて、声は上げずに叫んでいる。足は突っ張ったままだ。
「気持ちよさそうだな」苦痛の顔だ。もっと引っ張ってやる。
「おまえの玉を潰してやる」半分泣き声だ。
「ああ、なるほど。 だが、今はオレの番だ。もっとされたいか、喋るか」
「お前が悪いのよ。秘密のペットは秘密でいてもらわないといけなかったの」
「おまえか。おまえなのか。おまえがシュウにさせたんだな」

〇おれは逆に落ち着いてきました。 どんなひどい真実でも、わかった方がましなこともあります。
シュウがなぜおれを殺そうとしたのか、今までわからなかったのです。
やつはそんなタイプではありません。いたぶって、したがわせて、身も心も傷つけることが好きだったからです。殺してしまうと楽しめません。
「私だって犠牲を払ったわ。そのためにシュウに抱かれたのよ。どれだけのことをやられたと思ってるの。あいつは根っからの変質者よ」
そういうやつだ。「前からあいつの彼女だったんじゃないのか」
「そういう事にしておかないと、あんな世界の中でどうやって室長としてやっていけると思うの」
「ずっと‥」
「キスくらいしかさせなかった。それでも院のみんなは私をシュウの情婦のように見て従ったわ。でも、シュウが関係をうたがったのはおまえのせいよ。あれからは本当にやらせるしかなかった。実際はやつのおもちゃよ」
「それでもやつの方がましだったのか」
「うるさい、ほどけばかやろう。もうやったでしょ。まだ入れ足りないというの。おまえは、シュウの悪霊よ。 こんなことするなんて、あいつくらいだわ。もう消えて 消えてしまえ」

◎ぼくはさけびました。「ミヤ。好きだったのに、なんだよう」
「化け物、消えてしまえ」
ぼくはこんな体にした神を、初めて呪いました。


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