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【OL/お姉さん 官能小説】

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別れ-1

布団の中で幸せに包まれ目を覚ました 和也が居ない 窓の外に頭が見えた 
紗那はガラス戸を開け 和也の横に身を沈めた
朝の光の中 山間は陽の光に 緑黄赤のグラデーションを見せ 鳥の声が時折聞こえる
和也の肩に顔を乗せる 
起きた   和也の笑顔を見る
ぐっすり  笑顔で答えた
愛される 充足感に包まれ 紗那は幸せだった 和也の息を聞きながら目を閉じていた
来週中にこっちに来るよ 紗那が車から降りる時和也が顔を見ながら言って来る  
ドアを閉めながら 笑顔で頷き車は走り去って行った

月曜
始業の時間に成り 紗那はパソコンを立ち上げる
和也が自分の席に 憔悴した顔で座りパソコンを動かし始めていた 
紗那は 声が掛けられなかった 心が痛み 
仕事の中での不注意を八木に指摘され謝罪した
和也にラインを入れたが 既読は付いたが 返事は無かった
毎日の業務の中 和也がパソコンから目を離し考え事をして居る姿を
紗那は見つめるしかなかった
和也は業務以外に紗那に話しかける事も無く 紗那はその姿を見る事しかできないでいた
課員の質問に ちぐはぐな返答で困惑させる姿に 紗那は段々と不安を覚える様に
成ってきていた
木曜日 
八木さん 和也が八木を呼び 何か話をして 席を外しその日和也は会社に戻らなかった
紗那の携帯に和也からラインが入った・・今夜伺いたい・・・


暗い部屋の中 和也を待ち続けて居た
チャイムが鳴り 和也が入って来て 紗那の前に憔悴した顔で座った
和也が項垂れ 何も話をしない 無言の時が流れていた
紗那は目に涙を浮かべ口を開いた

・・・お別れですか・・・
済まない 
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・頷いた
2人目が・・・
・・・・・・・
申し訳なかった・・・和也の目に涙が浮かんでいる 紗那は項垂れ何も言わなかった
和也がテーブルの上に 紗那の部屋の鍵と封筒を置き 出て行った


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