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花狂い
【OL/お姉さん 官能小説】

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懐かしい バー-1

催事当日遥とバイヤーのやり取りを見た後高島は事務所に顔を出した 
四か月前まで働いて居た場所を訪問するのは
何処かむず痒い 見慣れた机と見知った社員が慌ただしく働いて居る
電話もひっきりなしに懸かる風景に懐かしさを覚え羽鳥が近寄って来る
高島の後任として引き継いだ社員だった 
どうだ向こうはと聞かれ

「のんびりやってるよ」と答えた
平日電話は入るがこれ程は懸かって来ない 
事務所の人数も違いすぎる自分もこの中で毎日働いて居たことに隔世感を覚え
羽鳥が催事の事を持ち出し凄い人気らしいなと高島の仕事に嫌味を込め言ってきた 
高島の後任と云うことで何かに付け比較されているらしい
羽鳥の顔を見て向こうは暇だよ自分は閑職に追いやられた風を装い
売り場へ向かった 売り場へ立つと懐かしさが込み上げる
毎日売り上げを上げる努力をしチームを作り邁進した日々を思い出す 
お客様も服装から違うスーパーへ買い物に来るような服装のお客様は居ない 
単価も違い見ている前で次々とお客様に対応している従業員も
キビキビと動き緊張感の漂う売り場を見て
羽鳥に言った様に自分は閑職なのかなと寂しさを覚えた 
高島さんと声を掛けられ振り返ると山城が立っていた

「お久しぶりです」高島に近寄って来た

「催事の話聞いていたんで来られるかなとお待ちしてたんです」と話しかけて来た
今年2月に結婚し高島も出席して祝辞を述べたことを思い出し 

「久しぶり」
と名札を見ると山城に成っている高島が名札を見ていることに気が付き

「仕事の時は旧姓を使ってます 今は工藤玲子です」
と制服を押し上げる胸の名札を押さえ

「仕事はどう」と聞くと

「毎日慌ただしくて主任がいらした時みたいに目標とかなく
 流されているみたいで少しつまらないかな」と高島を見た
来店客が従業員を探すそぶりを高島は見て 
山城の背中をそっと押しお客様に向けた山城の体が一瞬硬直しお客様に歩き出す
二言三言お客様と話していた山城が戻って来た 

「主任今は課長でしたね?」と高島を見て言う頷くと

「課長今日お時間有ります?私今日は6時に終わりますから
 食事でもどうです?」と山城が言ってきた

「ご主人は?」と聞くと今週は出張で実家に帰っているという
新しく出来たイタリアンに行きたいと言われ
店の場所を聞き6時半にその店で待ち合わせる事にした
本社で報告業務は30分程で終わり 
催事の入店状況やお客様の対応で夕方まで慌ただしく過ごした
山辺は来店客の対応と販売した絵を外し新しい絵の入れ替えと
動き回っていた夕方までに半分の絵が入れ替わった
山辺が高島の許に来てもう少し持って来れば良かったと悔やむ
このままでは終了までに完売しそうだと笑顔で言い
新しい顧客の許に歩いて行った
6時15分に約束の店に並び二名と告げシートに座り席を待つ 
山城が紺のビジネススーツで高島に声を掛けた時案内され
席に座りオーダーを終わらせ二人ビールで乾杯した 
ビールを飲んでいるとサラダがテーブルに乗り山城が取り分け
羽鳥の事を話す何かに付けて主任は何もしなかった
主任は能力無いから飛ばされたんだって言うんですと口を尖らせながらいう 
楽しそうに主任あちらで催事で有名になって
お店でも皆がやっぱり主任だよねって言ってたの聞いたら
羽鳥主任あんなのまぐれって言ってて 
本店でやるって聞いたら悔しそうにしてたと笑いサラダを口にした
高島は余り人の評価を気にしたことが無い 
まして同僚を悪く言うことなど無かった昔から余り上昇志向も無く
お客様と売り上げを上げる事の方に気が向いていた 
羽鳥が陰で言ってることを聞き羽鳥のさもしさに嫌悪を覚えた
高島は話題を変え新婚生活を聞くと 
山城は結婚式の祝辞有難うございましたと礼を言いまだ判らないと答えた
お互い働いて休みが余り合わなくて結婚前よりすれ違いが多くて
彼今仕事忙しくて帰って来るの終電ギリギリ日曜は彼一日寝てるし 
私仕事で私が休みでも彼朝定時に出ても帰って来るの遅いから
結婚ってなんだろうと呟いた
食事の途中で頼んだワインを飲み終わり高島が出ようかと声を掛け店を後にする 
山城がもう少し一緒に居たいと言うので本店に居た頃通っていたバーに寄る 
カウンターとボックス席2つの小さなバーで静かなジャズが流れている
高島はカウンターでジャズを聴きウィスキーを一人飲む事が好きな店だった 
4か月振りでも店の佇まいは変わって居ない
グラスを拭くマスターが顔を上げ手で高島が好んだ席を指す 
山城と腰を降ろし高島はウィスキーを飲み始め
山城がカクテルを注文し二人壁のボトルを見て飲んでいた 
山城の足に目をやると高いスツールに腰かけスカートが上がり腿を見せ 
高島の物が猛り始め高島はさりげなく直し玲子が高島を見て

「何故時間作って下さらなかったんですか?」
潤んだ目で聞いて来た 今年の始め結婚すると聞いてた玲子が
ラインで一度休みを合わせて取って欲しいと言われた事が有る
高島の業務が忙しかったことも有り一月が終わり玲子とはそれきりに成っていた 
高島は丁度忙しい時期だったのと結婚する娘と
一日一緒だとまずいと思ってと口にした 
玲子が結婚前に主任とと言葉を濁し高島が見ると玲子が頷いた


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