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代車
【OL/お姉さん 官能小説】

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声を掛けて来た 智美-1

木曜始業が始まり 課員たちがパソコンを叩き始め 吉沢君前田が呼んだ 

「飯田君と宮崎君の送別会 来週金曜で探してくれるかね?」

「人数は 経理部も参加すると言ってるので 16名で頼む」 
吉沢が頭を下げ席に戻った 渡部は宮崎を見た 
宮崎が渡部に顔を向け 小さく頷いた お昼 宮崎が渡部の横に立ち 

「主人離婚認めたは 月曜の夜テーブルに写真置いて黙って主人見たの 
 主人言い訳しなかった 主人がまだ私を愛してるの目を見て解ったわ 
 許した でも離婚するの 先輩が仕事が軌道に乗って
 手伝って欲しいって誘われてたから行く事にしたの 
 有難う渡部君」 宮崎を渡部は優しい目で見ながら頷いた

夕方に成り渡部は前田の前に立ち

「係長少しパソコンの注文フォーム変えても良いですか?
 良ければ今日から少し残業して 直しますが」
前田が顔を上げて 

「出来るのか?」渡部は頷いた 

「頼むね」と前田は書類に目を戻していた
皆が退社を始める中渡部はパソコンを操作し 
課内の人が少なくなり静けさが増して渡部のキーボードを叩く音が大きくなる
橋本智美が席に寄って来て 

「渡部さん帰らないのですか?」と聞いて来た 

「少ししやることが有るから残業」渡部は画面から目を離さず答え
課内は渡部の席の周りだけ明かりが灯り 画面を見る渡部を浮き上がらせていた 

ドアを開く音がして渡部が目を上げ
橋本がコーヒーのロゴの付いた紙袋を下げて入って来て 

「お疲れ様差し入れです」とコーヒーを席に置いた 

「有難う」渡部は橋本を見た

「渡部さん何をしているんです?」 橋本が渡部のモニターをのぞき込み 
コーヒーを飲みながら注文フォームを手直ししていると渡部が言うと

「出来るんですか?そんな事?」橋本が驚いた顔で渡部を見た 
入社2年目同世代から比べるとまだ幼さを残す顔立ちだが 
明るく気配りの出来る性格は課内でも評判が良い 
何人かの社員がアプローチを掛けたが 
社員の集まりには顔を出し楽しんでいたが 浮いた話しは聞いた事がない

「この間は有難うございました」と頭を下げ 

「私のパソコン見たって言ってましたけど お見せしたこと有りました?」
と聞いて来た
渡部は操作した画面を閉じキーボードを操作して画面に橋本のパソコン画面を
表示して操作を始め注文画面を出し問題の処で矢印を動かす

「これでしょう」 橋本は画面に釘付けに成り 

「こんな事出来るんですか?」と驚きを隠せない表情で

「信じられない」と呟いた
これからはこういう事が無い様にアラームが出る様に今プログラムの
設定をしていると 渡部は付け加えた

「橋本さん食事は?」と聞くと まだと答えてきた 

「食事に行こうか?」渡部が聞くとと嬉しそうにはいと明るい声で
返事が返って来てシャットダウンし会社を出ると
街中のレストランに入り食事を取った 
車中でも食事中も橋本は目を輝かせながら話し続け
好きな映画好きな音楽好きな小説と話し続け
渡部は妹を見る様に優しい目で話に相槌を打っていた 
食事が終わりと橋本のアパートの前まで送り届け 
車を止めると寂しそうに車のドアを閉め玄関へと入って行った


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