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代車
【OL/お姉さん 官能小説】

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プロローグ-1

 あっ 一瞬のことだった 目の端に 車を見たと感じた時に衝撃が
出勤の為 車を出そうと道路に 出た瞬間の出来事だった 
車を止め 確認すると 右前がえぐれたかの様に 前輪もおかしな方向に 向いている
ごめんなさい お怪我有りませんか 30代と思われる女性が 車から
降りてきながら 声を掛けてきた 大丈夫です 渡部は答えた
すみません 携帯を運転中に落として よそ見して ぶつけて
相手の女性は すまなそうに 謝罪してきた
相手の車は 外国の車 流石に頑丈だ 左のライトが破損 少しへこんだ だけの様だ
とりあえず 警察呼んで 事故証明出して 保険で処理しましょう
渡部が 提案した 女性は気が動転しているのか ただ うなずいていた
携帯で 警察に電話をすると こちら 110番です 事件ですか事故ですかと聞かれ
住所を知らせ お互い怪我は無く 物損事故だと 伝える
10分程で来ると 女性に伝え 自分の車を改めて見ると
とても 動くとは 見えなかった
 会社に事故を 起こし午前中は 出勤できないと伝え
今日は 午前中は 発注が 一つ 課員の飯田さんに
段取りを伝え 解らなかったら 連絡するようにと
 次に高木に連絡 呼び出し音の後 はい 高木モータースです
渡部だけど おう久しぶり 元気か 相変わらずの 太い声が
電話口から聞こえ 事故を起こし車が 動かないことを 伝えると
今から レッカー手配する 代車 必要だろ 昨日一台下取りしたのが
有るから 使って 車今から 内の若いのに 持って行かせるから
助かる ありがとうと 礼をいい電話を切った
電話が 終わったと 同時に 警察が来て
双方の事情聴取と 事故見分が始まった 
時間を見ると 11時を指そうと していた
事故見分の間に 保険会社に 連絡を入れ 事情を話し対応を 頼む
警察の見分が 終わり 相手の女性が あの連絡先 教えて頂けますかと
尋ねて 来るので 名刺と携帯番号を伝え 女性は車で 走り去った
見分中に レッカーと 白い中古車が 道路脇に 止まり
高木の処で 何度か見かけた 社員が降りて来た
酷いっすね 車を見るなりの一言だった 思わず笑いが出る
 治るかな 聞くと うーん サス やられてる見たいだし
前が これだけだと 買い替えの 方が 良いかも
 社会人に成って 初めての車 10年乗って来た 愛着も有るが
目の前の車を 見ていると 彼の言葉に納得せざるを得ない
 これ 代車のカギです 車持って帰りますので 夕方連絡下さい
カギを預かり 代車に乗り込む 15年前にブームの車だった
高校生の頃 乗って見たいと 騒いでいたことを 思い出しながら
エンジンを掛け 代車と言われたが 特に問題もなく始動する
 渡部は 会社に向かった


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