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代車
【OL/お姉さん 官能小説】

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午前の仕事-1

早朝 6時 渡部はベッドから抜け出し部屋を 見回し机のパソコンを起動させ
台所に立ち お湯を沸かし コーヒーを淹れ飲みながら パソコンの前に座り
ニュース経済情報を チェックし始めた
(何 やってんの俺)
何時もなら 8時直前に 飛び起き 顔を洗い飛び出す 生活が 当たり前
朝 ニュースを見るにしても スポーツか芸能ニュースが 普通で 経済情報等
スルーする 毎日だった
 次に部屋の掃除を始める
(????)
雑誌 ゴミ ペットボトル 空き缶に分けて 袋に詰め ゴミ捨て場に運び
何度か 往復していると
 隣家の夫婦が降りてくるのと すれ違った

「おはようございます」  双方が挨拶し

自分の部屋の 最後のゴミを 持ってゴミ捨て場に向かった
 隣家の主婦と階段で向き合い

「おはようございます 渡部さん早いですね 昨日は 大丈夫でした? 
 凄い大きな音したからびっくりして 廊下に出てしまったわ
そうしたら 入口の処で 車 あんなになっているんですもの」

 「ええ 車はダメに成りましたけど お互い 怪我もなかったので
 良かったです ご夫婦 仲良いですね」

「主人 今日から 一週間 和歌山で研修なの 何か山の中とか」

「大変ですね」

「渡部さん ゴミ出してたけど 掃除?」

「ええ 部屋が汚れてたので 少し片付けました」
(何で 俺 大事な物捨てるんだ)
「失礼します」  隣家の主婦に挨拶をして最後のゴミを出し 
部屋の中が すっきりとなった
何時もより 30分程早くに出社し まだ 社内には人影もまばらな中
給湯室から ゴミ袋と雑巾を持ち 自分の机に向かい
引き出しを開け 書類とゴミを分別し 机を拭き終わった頃
部屋は 何時もの職場に成っていた
整理している時 声を掛けてきた人には 挨拶を 返しながら掃除をつづけていると
前田が 自分のデスクにつき 渡部の机を見て 

「渡部君 退職するのかね?」
嫌味を 投げかけ釣られて 課内から笑い声が沸き起こった

「仕事の効率は 整理とありましたから 実践して見ました」
渡部が答え

「仕事も早くに 頼むよ渡部君」課長の畳みかけるような言葉に 
課内は笑いに包まれた
 午前中 パソコンに 向かい作業していると 
前田が 声を掛けてきた 
「渡部君会議の部屋割り 終わってるのかね?」
何時もの いじめが始まったと 社内の空気が諦めと期待を漂わせ
何を 答えるのか 皆の視線が渡部に集まった 
段取り悪く ミスばかりの渡部
前回は ダブルブッキングで 同じ部屋を 有ろうことか 
犬猿の仲の2課3課で取ってしまい どちらかは 食堂でと 成ったが 
お互いが譲らず 一発触発の状況で
部長が 中に入ることで 収まった経緯も有り 課長も気にしていた
何時もなら おどおどと 答える渡部が 
席から 立ち上がると 
「はい 本日1時からは 営業部会議 2時から分課会ですので 
 2時からは 会議室2と3と食堂に振り分けました 本会議室は 
 常務会に使用してもらいます
 食堂は営業2課に致しました 前回営業3課が食堂を 
 お願い致しましたので
 4時から 研究室  総務部 中野工場 市川作業場 
 久留米工場合同会議と成っております」
前田は いぶかしげに 渡部を見て 

「今日のは解った 今週の会議スケジュールは 大丈夫だね?」

「はい 今月の会議は 各課にメールで全て 昨日送って有ります」
渡部が答えた

「今月の?」 

「はい 昨日まとめまして プリントして 係長にお渡ししたと 思いますが」
 
「えっ これか?」 
前田は 机の上からプリントを取り出し 眺めながら 
「解った」 小さく呟いた
部屋の空気が 抜けていく様に 静かになり何時もなら 
渡部のおどおどした 答えと 前田の嫌味が 午前中の 
お決まりのように流れていく部屋が 明らかに渡部の話し方と態度に皆 
微かな違和感を感じながら 午前中が終わった


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