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花狂い
【OL/お姉さん 官能小説】

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警備の対応-1

野原は失礼しますと財布の免許書から鶴野さんとおっしゃるのですねと 
言いながら携帯を操作し画像を出す鶴野が慌てて取り上げようとするが
両側の部下に手を押さえられ身動き出来ない 

「可愛いお嬢さんですねこれ店の従業員ですね」
そこには3階で働く店員の姿が何枚も映っていた他にも私服で帰宅する写真
買い物しているであろう写真などホルダーの中は店員の姿が収められていた 

「鶴野さん四月から良く3階にいらしてましたよね?」鶴野が無言に成った 

「この娘平間百合さんてご存じでした?彼女から相談されて
 私たちもあなたを監視してたのはご存じでしたか? 
 貴方平間さんの家まで付いて行ったそうですね?」
写真には平間の後ろ姿の写真も有った

「良く彼女のアパートの周りを歩かれたそうですね?」 
アパートの窓の映った写真を指しながら野原が言う
鶴野は頭を下げ無言に成り 
野原が部屋の隅のモニターを見ている女子警備員に

「有ったか?」と声を掛け

「はい」女子警備員がモニターを再生した 
そこには鶴野が8階のベンチでコーヒーを床に溢す映像が映り
鶴野はそのままトイレに入る出て来ると溢したコーヒーの上に膝をつき
立ち上がる映像が流れていた鶴野が防犯カメラ無かったはずだと言うと 
先週置き引きが有って各階ベンチ回り映る様に成りまして
女子警備員に顎であれを警備員は頷いてモニターに文具売り場に居る
鶴野が映し出され 
そこにはボールペンを試し書きする姿が
試し書きをしながら一本を袖の中に入れる映像がしっかり映されていた

「鶴野さんこれの説明していただけますか?」 
鶴野は青い顔をし口を固く閉ざす野原は名刺入れを出し

「二宮電産総務部長さんですか?」
鶴野が申し訳ございませんと涙を流し始めた
野原は腕組みをしながら何か考えていた 

「ボールペンは魔が射しただけだ弁償する彼女には近付かない
 どうか許して欲しい」と鶴野は懇願した

「一本だけじゃ無いでしょう気が付いて彼女に携帯で撮らせたけど
 先週からは来る度一本持って帰ってるよね魔が差すの毎日?」
野原の言葉に鶴野は項垂れた
野原が紙とペンをテーブルに置き書いてもらおうかと鶴野が顔を上げると 

「ペン盗んだって認めるのを書くの」と野原が言い捨てた
何度かの書き直しの後書き上げるとサインをさせ平間には今後近寄らないと書き
サインさせサインが終わった時鶴野は幾分ほっとした表情を浮かべた

「鶴野さんお子さんは?野原が訊ね 

「高校と中学の息子が二人」と鶴野は答えた

「お金掛かりますねこれ警察に持って行ったら貴方首ですね今の会社
 ご提案なんですが鶴野さん 今度の会社のお中元もう注文されました?」

鶴野がまだだと答えると今年のお中元から当店でお願い出来ますかと野原が言う
二宮電産はライバル店の顧客で高島の店とは繋がりが無い 
鶴野がせめて半分と言うと解りました半分で結構です 
正し年末からは当店でお願いします鶴野さんが総務に努めている間はよろしくと
野原は笑顔で頭を下げ鶴野は店を出て行った 
高島に向かって警察に突き出しても金に成りませんしねとウィンクをした
野原の居る警備会社は警察の天下りが多くまた武術の有段者が多数採用されている 
時々ホームレスが入店するが警備に裏に連れて行かれ来ないようにと丁寧に
諭される ホームレスが被害を警察に届けても相手にされず高島の店には何も知らない
ホームレスが時々迷い込む位で従業員もお客様も安心できる環境を
野原は維持していた 
高島は警備室を出ると中元コーナーに立ち寄り塩崎が心配そうに寄って来た 
大丈夫でしたかと尋ねられ快く帰って貰った中元に今度来るから
宜しくと高島が言うと怪訝な顔をした 

「凄い怒り様でしたよいきなりあそこで責任者呼べって
 私何が何だか判らなくて少しパニックに成ってたかも」とほっとした表情で
売り場へ戻ろうと背中を向けた 高島も売り場を見ようかと
塩崎の背中に手を当て売り場へ向かう塩崎の背に手を当てたのは
ほんの一瞬の事だった 塩崎が動きを止め歩き出した 
売り場の椅子に塩崎が腰かけパンフレットを整理しながら課長と声を掛け 
高島が見ると思いつめた様に少し相談に乗って頂けますと
高島を見た高島が頷くと 

「明日課長お休みでしたよね何か御用有りますか?」
聞かれ特に無いと答えると郊外のショッピングモーにで11時に来て欲しい
と言われ 高島は頷いた





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