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惑わし-ゲーム
【ファンタジー 官能小説】

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惑わしゲーム-7

言われたようにします。なんだかこの格好が頼りなくて仕方がありません。
≪我慢するんだ。音楽のためなんだ。昨日はもっとひどい格好をしたじゃないか≫ 自分に言い聞かせます。
「じゃあね、ぐるっと一周してくれる。後ろを見せて」
その場でゆっくり後ろを向き、前に戻ります。
「きれいなおしりをしてるね、いつも赤いの履いてるの」
「たまたま‥」 あたしの趣味じゃない、買ってきてもらったからしょうがない、とは言えませんでした。
そんなことを言ったら「なぜ」と聞かれるし、昨日のことなんか話したくありません。
「では、ブラジャー取って」
「もういいや、こんなことしに来たんじゃない」
「そうか残念だね。じゃ、すべてなかったことになるよ」クダニが話に割って入ります。
「待ってよ。なかったことって、ここまでしたのに」
「君が中止させてるんだ、しないのなら、終わりだ」きっぱりと言います。
「わかった。カメラを止めて」あたしはスカートを拾って、服を着ます。「帰る」
「ちょっとまって、座って。君にサプライズがあるんだ。トドウさんには何でもやるって約束したんだろ。マリオネットのようにやればいいんだよ」クダニが監督にうなずきました。
「いいのか」監督がため息をつきます。
「もちろんです。前もって了承済みなんですから。弱気になって、ちょっとごねてみたいだけなんです。やりなさい」
最後の強い語調に引っ掛かりました。
黒猫さんに教えてもらった、人を惑わせるときの口調に似ていたからです。
惑わすとは、催眠術による暗示より強い魔法ですが、レベルはそんなに高くありません。
でも、こいつのは乱暴です。ただの高圧的なやつなんでしょう。
監督は合図をします。カメラマンにはスイッチを切る様子がありません。
それどころか、もう一台ハンディーのカメラを用意しています。
「そのままでいいから。いちど、座ってくれるかな」監督が言います。
「何ですか」私は座って監督を見ました。
その時、うしろのドアが静かに開いて、全裸の男が入ってきました。
気が付いて、振り返る間に抱きかかえられます。
ソファーに寝かされると、ひざを大きく開かされました。
「えっ、何。あたし聞いてない」
びっくりしている間にショーツに手をかけ、横にずらされます。
「ちょっと待って、あたし聞いてないって」大事な所を手で隠しますが、男は止まりません。
目の前には男優の大きくなったものがぶら下がっています。
≪いやん、すごい≫ 「ちょっと、ちょっと待って」
目を見開いているうちに、足を抱え込んで閉じられないようにされると、手をよけられて、一気に挿入してきました。
流れるような動きの、腰のひとふりでした。
「痛い」引っ掛かってしまいます。
「まだ濡れてないね」
男はすぐにしゃがむとショーツの間に顔をうずめ、秘部をなめ、深くまで舌を差し込むと潤いを補充します。
そのあとはヌルリと奥まで、簡単に入れられてしまいました。
≪本当なの≫ 男の顔を見て、それから挿入されている下半身を見て、ソファーのクッションをつかみます。≪どうしよう≫
男優は出し入れを繰り返し、体が揺すられます。
≪どうしよう。どうしよう、我慢するの?≫ 夢のためだと思おうとします。それにトドウよりも、シンよりも鍛えた体は断然かっこよくはありました。
息が漏れ、下半身からも濡れた音がし始めます。
大きな襟ぐりの胸元を引っ張られ、ブラジャーを引っ張られ、こぼれ出た乳房を触られました。
「おねがい。監督さん、やめさせて」これが抵抗できる最後かもしれません。
「大丈夫、トドウさんに言われてやってるんだよ。きみもトドウさんに言われてきたんだろ」
≪どうしよう≫ トドウとのことが思い出されてきます。
『君は下の口でも歌うのが上手だね』 ≪やだ、そんなエッチなこと言わないで≫ また体が熱くなってきます。
乳首を引っ張られ、私は顔をそむけます。
≪どうしよう≫ 気持ちよくなってしまいそうなのです。


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