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惑わし-ゲーム
【ファンタジー 官能小説】

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惑わしゲーム-6

この男、移動中もみょうに引っ付いてくるような気がしました。
できるだけ離れて、クダニに連れられて来たのは、とある撮影スタジオでした。
ここで紹介用のビデオを撮ると言われたのです。
「君がマイだね。では、こっちのソファーに座ってくれるかい。いくつか質問するからそれに答えてくれればいい。カメラテストだからね」
監督っぽいのが仕切ります。
横ではカメラマンが黙々と三脚にビデオカメラを付けています。
あたしはソファーにすわりました。「よろしくお願いします」
監督がカメラマンを見ます。
カメラマンがスタートボタンを押してうなずきました。
「さてそれでは名前を教えてくれるかな」
「マイ17歳です」
「あ、ちょっとストップ。だめだよ18にしておかなきゃ。やり直し」
「大丈夫、すぐ18だろう。その誕生日が君のデビュー日となる。どうだい、いいプレゼントだろう」
クダニが言ったのでは嬉しいプレゼントとは感じませんでした。
「さてそれでは名前を教えてくれるかな」監督が話を戻します。
「マイ18歳です」
「ではまず、今一番君の興味のある事は」
「私はロックをやっていて、これからメジャーデビューしていきたいと思っています」
「ロックが趣味なんだ」
「そんな、趣味じゃありません」
「あそう、それで君の初体験は何歳」
「そんなこと言わなきゃいけないんですか」ギターを弾いてみてとでも言われるのかと思っていました。
「教えてくれるかな」
「よくわかんない」
「何人くらいとつきあったの」
「そんな、ひとりだけです」
嘘だろという顔をされます。
≪ハードロッカーだからって、そういうのもいるんだよ≫ 腹が立ちます。まあ、本当はひとりじゃありません。
「一番感じるとこはどこ」
「何それ」もうしゃべってやりません。ミニスカートなのが気になってきます。ひざをすり合わせていると、勝手にそのあたりだと思ったようです。
「よく触るの」
「そんなこと‥」胸も、のぞかれてるような気になります。
「じゃあね、どんな体位が好き」
「体位って何」
「セックスで一番好きな格好だよ」
「ねえ、これ何、ロックバンドの話じゃないの」
「そうだね、じゃあ立って」
私はなんだかモヤモヤした気持ちのまま立ち上がりました。
「じゃあ上脱いでくれるかな」
「何言ってるの」
「トドウさんに言われただろ、何でもやるんだ」イラついた声です。「デビューしたけりゃ、少しぐらいやれ」クダニでした。
あたしは嫌な気分でニットのシャツを脱ぎました。
両手でブラの前を隠します。
「スカートも脱いじゃおうか」
「本当ですか、ほんとに脱ぐの」
腰のホックを外し、スカートを下に落とします。
「前を隠さないで手を横にして。いい顔を見せてくれるかな」


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