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惑わし-ゲーム
【ファンタジー 官能小説】

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プロロゴス-1

ロックバンドは。あのピアノ女のアリルがあたしのシンに手を出したせいでつぶれます。
あたしはというと、黒猫のひどい皮肉攻撃にうんざりしながら、あまり面白くもない魔女修行をしていました。
だって魔法でギターがうまくなるわけでも、彼が戻ってくるわけでもないのです。
「そんな魔法はありません」最初の日に言われました。
「じゃあ、魔法なんて何になるの」
憧れのカイもあまり相手をしてくれません。しばらく修行をさぼってやりました。
そんな時シンが戻ってきました。「やっぱり、お前だけだよ」そう言ってキスしてくれます。「アリルじゃだめなんだ。あいつとは別れた。もう一回やりなおそうぜ。もうステージも用意してあるんだ」
「しかたないな。でも、どっちを、 あたし? バンド」
「両方いるんだ」
≪やっと気が付いたんだ≫ あたしは心の広い人間です。
そのコンサートの日、それが今日でした。
これは『魔女のレシピ(灯)』という世界の後に、作者の意思を越えて、多次元世界のように起こる、似て非なるアダルトな夢の深みを綴ったものです。

マイ・テイル 4
惑わし-ゲーム


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