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ひとすじのワナ
【痴漢/痴女 官能小説】

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触れられる女、になれた私-3

 あの人はいつものように、黙って私の顔を見つめてる。
 そして何の迷いもなく、私の下着をずり降ろした。
 私は固い床に座りこんでしまった。

 あの人はスカートの中に頭を突っこんできた。
 私のおヘソの下が熱くなった。私のオシッコの出口の周りを、あの人は舌でさぐり出していた。
 (は、恥ずかしい……)恥ずかしいのはただ、股間をなめられてるってことだけじゃない。
 私がそのあたりをこっそり指で撫でまわすとき思い浮かべてるいやらしいストーリーを、あの人が実現させているからだ。

 そのストーリーは、学校帰りに人気のない場所に引きずりこまれて股間にいたずらされる私……(お願い。誰も来ないで。もう少し、もうしばらくの間、私にストーリーが実現した気持ちよさを心に刻みつけさせて…… こんな、こんなことキセキだもん……。)

 ガタンッ! 近くに激しい音が響いた。扉が開いた音だ。
 あの人の熱い動きが止まった。
 ガラガラガラガラ…………ガラガラガラガラ…… それは溜まったカートを運ぶ音だった。その音が響く、響いてるなかで気づくとあの人はスカートから頭を出して、私の顔を見つめてた。

 カートが通り過ぎた。
 あの人は身体を起こして、素早く去っていった。

 途中で見えない邪魔者があったけれど、私は固い床にあおむけになったまま独り喜んでいた。

 (あの人、また私の顔をジッと見てた…… 私のこと、ちゃんと確認してたんだ……)

    ─━

 彼に会わないまま、夏から秋へと季節はかわっていった。

 夕暮れが早くなった。
 商業施設を出ると、太陽は建物に隠れてあたりは薄暗かった。

 と、ななめ前から歩いて来たひとが、私に軽くつき当たると、私をグイグイ横に押していく。私の腕をつかんで他の方向に行くのを妨げる。何かわからないまま私は、駐輪場の奥にたどりついた。

 そのへんには、長い間放置されてる迷惑自転車が集められていた。やっとつかまれてた腕をはなされて見回すと、そこに彼がいた。

 彼は私の両肩を指先でつついて、コンクリートの低い出っぱりに座らせた。すると目の前にもう、彼のズボンからムキ出しになっている『彼自身』がぶらりと垂れさがっていた。
 
 

 
 

 

 

 

 

 
 

 

 


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