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僕の会社の淫らな先輩
【OL/お姉さん 官能小説】

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焦らされた身体への痴漢-1

朝。

真由美がホテルの部屋で目を覚ますと、既に金治の姿はなかった。

部屋に備え付けの時計に目をやると、八時半だった。
遮光カーテンで締め切られ、薄暗い部屋の中でのそのそと起き上がる。

(あたしも悪かったかもしれないけれど……)

ふぅ、と真由美はため息をついた。

昨日、真由美がシャワーを浴び終えたあと、金治は真由美に挿入をしなかった。
それどころか、真由美の体を焦らすだけ焦らし、絶頂に達することを許さなかった。
どれだけ真由美が懇願しても、性器には触れようとしない…
おそらく金治の嫉妬心がそうさせたのだろう。
最終的には真由美の口の中に、金治は無理やり性器を押し込み射精したのだった。

恋愛感情がなかったとしても、真由美が金治を可愛がっていたのは事実だった。

だがーー

(潮時なのかもね)

不安定な関係に、金治が不安や不満を抱くのは重々承知だった。
パーソナルスペースに必要以上に入ってこない金治を可愛がっていたが、最近は嫉妬心を顕にすることも多い。
可愛がる気持ちが、昨日の出来事によって冷めたように思われたのだった。

**************

渋谷から電車に乗り、帰路についていた。
昨日会社に車を停めているから、会社の最寄り駅まで向かうのだ。
会社最寄り駅までの沿線に乗り換えようとすると、電車内はかなり混み合っていた。
人身事故の影響で少し前まで電車が動いていなかったらしい。

(うぅ、電車嫌いなのに…)

乗った車両のドア脇にちょこんと立つ形になった。
何とか車椅子スペース側の、ドア脇すぐの縦の手すりを掴む。
電車が揺れる度にぎゅう、と人がもたれかかってくる。

(やだなあ…)

何度もドアに手をつく体勢になってしまっていた。
そのときだった。

(えっ…)

何かが真由美のウェストラインの辺りをすっと撫でたのだ。

(気の所為…?)

恐る恐る視線を腰の右のあたりにずらすと、不自然な位置に男性の手があり、親指が腰をすれるように触れている。

(やだ…)

真由美が何も言わないのをいいことに、男は親指だけでなく、腰を抱きとめるように、手のひらで腰の辺りを触りだした。
その手のひらを、男は徐々に骨盤の辺りにまでずらして行く。
真由美の体がビクン、と大きく震えた。
思わずぎゅっと目を閉じて耐える。


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