目の前の男に嫉妬して-6
（時任さん、怖い女だったんだな…）
高嶋は自らの腰を下から突き上げ始めた。
「あっ、高嶋さ、ん…！はっ、気持ち…いい…！」
金治はベッドの上で立ち上がると、真由美のいやらしい声をかき消すためかのように、自身の肉棒を真由美の口の中に乱暴に突っ込んだ。
乱れてしまった髪を半ばつかむようにして真由美の頭を押さえると、金治はなるべく最奥まで届くように腰を動かす。
「ん、ぐっ…ん…む…！」
金治のそれはさほど太くはないとはいえ、長さがある。
そのように腰を動かされたら、すぐさま真由美の喉奥まで届いてしまうのだ。
「んっ…んんっ…！！」
苦しくなって、真由美は金治の太ももをバチバチと叩いた。
金治が真由美の頭を押さえながら自らのペニスを引き抜くと、真由美のぽってりとした唇とペニスとをつなぐ唾液の糸がシーツの上に垂れた。
「あぁ…、佐田く…ん、乱暴はやだ…」
そう言いながらも、真由美は唾液でベタベタになった肉棒を掴んで、美味しそうにしゃぶり出す。
真由美の体を下から突き上げる高嶋は、その光景を見てさらに興奮した。
「時任さん…後ろから突いてもいいですか？」
高嶋は体の動きを止めると、荒々しく息継ぎを繰り返しながら問いかける。
「いいですよ…高嶋さんすごくエッチな顔になっちゃってる。可愛い。
佐田くん、ここに寝てくれる…？」
真由美の指示に従い、金治はベッドの上に仰向けになる。
高嶋の肉棒を引き抜いた真由美は金治の前で四つん這いになり、金治の股間に顔を埋めた。
「佐田くん、まだイッたらダメだよ…？たくさん舐めたいから…」
そう言い終わらないうちに真由美の秘部に高嶋のそれが突き立てられた。
「あっ…んん…！！」
「うわ、時任さん。僕の全部入っちゃってすごいエロい…全部丸見え…」
高嶋は両手の親指で真由美の臀を開くようにして、自身のそれを打ち付ける。
結合部が丸見えなだけでなく、排泄器官である穴も丸見えだ。
高嶋のそれはエラが張っていて、腰が動かされる度に真由美の中を抉るようにして何度も擦っていく。
「高嶋さん、いいのっ…気持ちいい…！あっ…イきそう…！」
「いいんですか？佐田さん以外のでイッちゃって」
わざと金治の嫉妬心を煽るように高嶋は言う。
「だって、あぁっ…ち×ぽ美味しいのぉ…！！佐田くんの舐めながら、高嶋さんのでイッちゃう…。あ、ダメ…いく…！！」
真由美の秘部はぎゅうっと高嶋のそれを締め付けて、離すまいとしているようだ。
「ーーあっ、うぅんっ…んんっ、まだ動かしちゃダメぇっ…おかしくなるっ…あぁっ」
真由美の後ろで、イッたばかりで収縮を繰り返すそれを高嶋は責め立てた。
「そん…なに突かないで…！高嶋さん…！また、いくの…いっちゃう…！」
「いいですよ、僕もイきそうです」
「あっ、佐田くん…！あたしのイクとこ見て…！んんっ、だめ、いく…！！」
嫉妬にまみれている金治の心は、そのいやらしいお願いによってさらに煽られる。
何度となく想像した、真由美が他人に犯され、悦ぶ姿ーー
それがこんなにもチリチリと心を焼き、苦しいものだと金治は思わなかった。
しかも真由美を責め立てるのは自分より一回り程上であろう、大人の色気をまとう洗練された男。
真由美の姿に興奮しているだろうに、終始真由美に敬語を用いて、冷静さを失わず、その場を楽しんでいる。
金治は自分が大人になれないことが悔しかった。
だがそんな心とは裏腹に…
真由美が快感に身をよじる姿に、自身の体は興奮し反応してしまう。
「う、僕も…いきます…！」
ーー腰を打ち付ける音が途切れた。
ずるり、とペニスが引き抜かれる。
真由美は金治の腹の上に、顔を突っ伏すような体勢となった。
「時任さん…はぁ…ご馳走様でした…。とっても美味しかったです」
額に汗を浮かべながらもニヤリと高嶋が笑ったのが金治の目に映った。
高嶋は汗も引かぬうちに身支度を整え、「邪魔はしませんよ、ごゆっくり」と言い残すと部屋を出ていった。
真由美は疲労度が高いのか、金治の腹の上に突っ伏したままだ。
金治は体を起こして、汗ばんだ真由美の背中をさする。
「ぅ…ん…。一度…シャワーを浴びさせてくれる…？」
真由美はだるそうにしながら体をゆっくりと起こし、バスルームへと消えていった。