満たされる身体-5
金治はドキドキしながら、真由美の腰の辺りに指をスライドさせて、ぐりぐりと親指で押す。
「んっ…。腰痛いかも…。そこ、たくさんしてくれる？」
何度か体を重ねたことを…
真由美の腰を掴み、引き寄せて、後ろから挿入した場面を思わず想像してしまう。
金治はそっと、服の中に親指を入れて、腰の辺りを押す。
「あ、直接は、何かくすぐったい」
金治は腰から、背骨の周辺に沿って押しながら、親指の位置をどんどん上にずらしていく。
肩甲骨の辺りに親指を這わせた時には、黒のTシャツがだいぶまくれあがってしまっていた。
白い肌が露出している。
金治は自らの体を猫背にして、真由美の白い背中にキスをした。
「んっ」
真由美は突然の刺激に、思わず体を震わせる。
金治は何度も何度もキスを落とす。
それはまるで、初めて真由美の体をここで暴いた時のようだった。
「くすぐったいよ…」
Tシャツをまくり上げていた手を、金治はずらして、胸元に這わせる。
「あ…」
背中にキスをしながらも、ふにふにと優しくその感触を確かめるように柔らかなそれを揉んでいく。
「んん…マッサージ…は…？」
「俺が…我慢できません…」
金治は真由美を振り向かせて、唇にキスをして。
自分の気持ちを素直に言った。
「今日は…旦那さんにヤキモチ妬いちゃいました」
「ゲイの夫に妬いてどうするの。…んんっ」
金治は真由美のTシャツをたくしあげて、胸の頂きにキスをする。
「今日あんなに噛んだくせに、そんなふうに優しくしてくれるの…？」
嫉妬に駆られて、舐めたい気持ちを、さらには歯を立てたい気持ちを抑えて、何度もキスをする。その度に真由美の体が震える。
「佐田くんは…優しいね」
真由美は愛撫されながら自らのジョガーパンツを脱いだ。
「いいよ。したいようにして欲しい」
金治は真由美の膝の辺りからそっとくすぐるようにして、指先を這わす。
指先を這わせた後は、手のひら全体を使って太ももを撫でていく。
さらには鼠径部のあたりを手の甲で撫で、真由美が身をよじるのを金治は楽しんだ。
「んん…そんなに焦らさないでよ…」
そんなことを言われても金治は、真由美のクロッチの辺りに到達してさえ、手の甲でさするようにする。