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僕の会社の淫らな先輩
【OL/お姉さん 官能小説】

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寂しい身体-3

だが、午後からは外回りで、最終的に工場の作業現場に行き、作業を把握したのち直帰することが決まっていた。
オフィスでパソコンに向かわず、運転したり、人と話したりするという仕事だったのがせめてもの救いだった。

ーー真由美が作業の確認をし、会社に報告を終えて帰ろうと出口に向かったときだった。

「あ、あの…時任さん」

今回、そこで現場監督を務める橋口優希(はしぐちゆうき)という男性から声をかけられる。
真由美は正確な年齢こそうろ覚えだったが、三十三〜四歳で、真由美より少し年下だったと記憶していた。
元々作業員の出身で、作業着を着ていてもかなりがっちりした体つきであることがわかる。女性にモテそうな顔つきをしているが、それとは裏腹に大人しい性格だ。
仕事は正確だが、打ち合わせ中は少し声が聞き取りづらいこともあった。
そんな彼が、わざわざ声をかけてきたのだ。

「どうかしました?」

真由美は振り返って尋ねる。

「あっ、いえ…今日は、もうすぐ僕の仕事が終わりそうなので…いつもお世話になっていますので、食事でもどうかと思ったんです…。お待ち頂けるなら、ですけど。
あの…この近くに美味しいホルモン屋さんがあって。
以前、時任さん、ホルモンとか好きっておっしゃっていたので…」

(あたし、そんなこと言ったっけ?よく覚えてるなあ)

真由美は感心しながらクスっと笑う。
かなり勇気を出して誘ったのだろう。優希の顔は真っ赤だった。

「お誘いありがとうございます。でも、お肉食べるならお酒飲みたいなあ。あたし、いつもここまで自家用車で来てるんですよ」

「えっ…あ…そうでしたか」

優希はあからさまに、落胆した顔つきをした。

だが…

「ここの現場から車で家まで十五分ほどなので…あたしの家の最寄り駅で待ち合わせしませんか?」

真由美がそう言うと、ぱっと顔を明るくさせる。

「ふふ、そんなにお腹減ってたんですか?
ここの最寄り駅から乗り換え一回あるんですが、そんなに時間かからないと思います。××駅です。
一旦家に着いたら社用携帯の方からメールしますので、最寄り駅に着く時間がわかったら連絡下さい」

優希が嬉しそうにこくこくと頷くのを見ると、真由美は軽く会釈をした。

ーー真由美と優希は、真由美の家の最寄り駅で十九時半頃に出会うことができた。

「すみません、急にその…お誘いして」

「いえ、いつも橋口さんにはお世話になっていますから」

優希は作業着から着替えており、白のTシャツにジーパンという格好に、大きめなリュックを背負っていた。
胸板が厚く、かなりがっしりしているのがわかる。
真由美もスーツから私服に着替えており、髪をハーフアップにまとめあげ、くるぶしまでのマキシワンピースに、スニーカーをはいている。

「なんか…雰囲気違いますね」

「ホルモン食べたいっていうからお腹いっぱい食べたくって。ラフな格好にしちゃいました。ここからすぐ側によく行くところがあります。予約しておきました」

駅から二〜三分歩いたところに、店構えの古い、そのホルモン焼き屋はあった。
テーブル席は早い時間から埋まってしまっており、カウンター席に通される。
帰宅してからシャワーを浴びたのだろうか、優希の右隣に座った真由美の体から石鹸の匂いが香って、優希の鼻をつく。

「あたし、ビールなんですけど、ビールでいいですか?」

「はい…」

「誘ってきたくせに緊張しすぎですよ」

真由美はクスクスと笑う。


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