投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

僕の会社の淫らな先輩
【OL/お姉さん 官能小説】

僕の会社の淫らな先輩の最初へ 僕の会社の淫らな先輩 46 僕の会社の淫らな先輩 48 僕の会社の淫らな先輩の最後へ

寂しい身体-2

**************

真由美の夫の、自分なら「ヤキモチ妬く」という言葉を受けて、真由美は土曜日に夫に会うということを金治に伝えなかった。
その代わりに、翌日の日曜日に「お礼」、そして急なスケジュール変更のお詫びと称して金治と食事に行った。

「真由美先輩っ、土曜日見ちゃいましたよ〜?」

月曜日の朝。
トイレで用を足して手を洗っていると、後輩の朝美に声をかけられた。

「あたし、渋谷の方で大学時代の予定あったんですけど。渋めのイケメンと歩いてたの見ちゃいました!」

「あら。見ちゃったの?」

「もしかして…彼氏…とかですか?」

ボソッと、朝美が小さな声で問う。

「一応まだ結婚したてなんですけど〜。夫だよ。渋谷にホテル取ったっていうから食事しただけ」

「え、先輩の家には泊まらなかったんですか?」

「うん。仕事の都合でこっちに来たらしいんだけど、渋谷がアクセスが良かったみたいだよ」

夫がSの役員だということは伏せておきたいので、真由美は何となく濁しつつ答える。
どの距離で見られたかはわからないが、さすがに朝美の立場では、彼がSの役員だと気づかないだろう。

「ふーん、じゃあイチャイチャしてたんですねーっ。あんなイケメンとずるい〜」

「はは。たまにはね」

何となく会話を終えて、真由美はトイレを出る。

(ーー彼は、本当に優しい)

食事をしている最中、「聞きたくないかもしれないけれど」と前置きした上で、真由美の夫は秀次の様子を教えてくれた。
地方で、誰も知り合いがいないところからのスタートだったが、持ち前のコミュニケーション能力を活かして何とか頑張っているらしい。
そのこと自体は何だか腹立たしくも思われたが、もうきっと会うことはない。

ーー仕事を奪わなかったのは真由美の意志によるものだった。
それでいいのか、と真由美は夫に何度も尋ねられた。
朝美が以前言っていたように、下請けからすれば地方とはいえSに出向するのは栄転なのだ。
真由美や、真由美の夫からすれば事実上の左遷ではあるのだが。
秀次とは関わりを持ちたくなかったが、真由美はせめて、圧力をかけたかった。
夫の力を使ってでも自分へ行なった過ちを忘れさせないようにしたかったのだ。

また、秀次の件を踏まえた上で、男性と性交渉を持つことを喜んでくれた。

「僕ならきっと立ち直るのに時間がかかるし、仕事まで与えるなんてできない。真由は強いね」と。

(あたしは、強くなんかない…。夫の力を使うことしか出来なかっただけ)

そんなことをひたすら考えていて、午前中真由美は仕事が手につかなかった。


僕の会社の淫らな先輩の最初へ 僕の会社の淫らな先輩 46 僕の会社の淫らな先輩 48 僕の会社の淫らな先輩の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前