犯される先輩を想像して-4
いつも真面目に仕事をこなす真由美が、思わず席を立ってトイレに向かってしまうほど、欲情していたーーその事実は、真由美に恋心を抱く金治にとって、十分すぎるほどにオナニーのネタになりえた。
(「男に丸聞こえだった」って…)
声だろうか、秘部から発するいやらしい音だろうか…
真由美がその細長い指で、自らの肉芽をぐりぐりと擦るところを想像する。
金治の頭の中の真由美は、尖りきった肉芽をこねくり回したあと、指をクレバスの中へと差し込んだ。
実際のセックスの時のいやらしい声、ぐちゅぐちゅと鳴る粘着音が自然と思い返される。
だんだん、金治の呼吸が荒くなっていき、さらに股間に熱が集中していく。
ーー佐田くん、いく…いっちゃう…!…そこ、いいの、ああっ…
真由美は、オナニーをしながら金治の名前を口にして果てる…
さらに頭の中の真由美は、個室を出たところを、警備員の制服を身にまとった男に抱きつかれ、個室に押し込まれる。
ーー何するんですかっ…
男は真由美の唇に、自らの唇を押し当てる。
ーーひとりで気持ちいいことするくらいなら、一緒に気持ちよくなろーよ…
その言葉を聞いた真由美の顔は青ざめて、必死で抵抗する。
ーーやめて、やめて下さい…!
ーーほら。こんなところでオナニーして…これが欲しいんだろ。
男は制服のズボンを下ろし、自らのモノを真由美に握らせる。
金治の想像した男のペニスは、自身のモノよりも太く、腹にひっついてしまいそうなほど、勃起してしまっている。
(いれられてないけど…二回も…無理やり口の中で…出されたって…)
ーー欲しくなんかない…お願い、それだけはやめて下さい…!
ーーじゃあ俺のこれ、どうしてくれるの?あんたのせいで、こんなだよ。
ーー舐めるから…お願い…。あなたのオチ×チンを舐めさせて欲しいの…
もう、想像の中では、自らが警備員となっていた。嫌がる真由美の口に逸物を無理やり押し込み、腰を激しく動かす。
「くっ……」
目の前のティッシュを何枚か手に取り、その中に自らの精液を吐き出す。
「はっ、あぁ…俺…マジで…最低…」
真由美のオナニーどころか、警備員の男に乱暴されたところまで想像して…オナニーしてしまったという罪悪感が込み上げてくる。
我に返って、バレないように何重にもティッシュでそれをくるみ、ゴミ箱へと投げ捨てる。
「変わんねーよ、俺も…そいつと」
小さくなったそれを見つめて、呟いた。衣服を整え、手を洗い流すと寝室へと戻る。
真由美は寝息を立てていた。
よかった、起きていない…と安心して、ベッドに潜り込む。
先程の自慰行為の罪悪感に襲われつつも、真由美のシャンプーと、普段つけているであろう香水の匂いが心地よかった。金治は、目を閉じた。