同僚が眠っている横で-3
真由美が床に座ったので、金治も床に座る。ハーフアップになって、見えてしまう白い首にまず右手をかけて、金治はほぐしていく。
「首、気持ちいいな」
「先輩、あとで俺のもやって下さいよ」
金治は酔っていて、先輩である真由美に酒の勢いを借りてそんなことを言う。いつもなら言えない台詞だろう。
「そんなこと言うなんて珍しい。いいよ。最近佐田くん、結構残業してたもんね」
「そうなんすよ。ずっと座ってると腰とか痛くて」
金治はそう言うと、真由美の首から、腰へと手を滑らす。程よく締まって、綺麗な腰のライン。暇があるときはジムに通ったり、家でも筋トレしていたりするらしい。決して細いだけではなく、適度に筋肉がついているのがわかった。
「先輩は、腰どうですか」
親指でぐっ、と押し込む。
「あ、気持ちいい……」
「ちょっと、ごめんなさい…」
左手で、真由美のお腹に手を回して支えるようにしてから、右手の親指に力を入れて腰を揉んでいく。
合意の上でセックスをしたことがある真由美には、これほど密着しても怒られないだろうと思ってのことだった。実際に、この体勢のほうが揉みやすい。