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『真夏の遊戯』
【学園物 官能小説】

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『真夏の遊戯 side:A』-3

いくつかのオバケ役の洗礼を受けてナツキはぐったりしていた。
「大丈夫かよ…。休むか?」
「やだ…、こんなとこいたくない…」
「じゃあ元気出せ。いくぞ」
俺はというと、やはりぐったりしていた。
襲ってしまそうな衝動と闘いながら…。
そこまで理性はなくしちゃいない。なくしちゃいないが…、ギリギリのラインをつま先で歩いてる心境だ…。
再び進み出す。
「レンは…こーゆーの平気?」
少し元気を取り戻してナツキが話しかけてきた。
話に集中してりゃ余計なことを考えずにすむだろう、お互いに。
「まぁ…、そんなに。お前が俺の分怖がってるし」
「もぅ…」
膨れる彼女を可愛いと思ってしまった。ナツキだぞ?!
自分の感情にビックリする。
こんな一面を目の当たりにしてしまったら当然だよな、と自分に言い聞かす。
「やーーーーっ!」
突然、ナツキが叫ぶ。そしてその場にへたりこんだ。
「どうした?!」
周りにオバケはいないが…?
「なっ、なんか服ん中に…!やぁっ…!ぬるぬるしてるよぉっ!」
「落ちつけって!」
「やだぁ!はやくとってぇ!」
「取るって…」
服の中に手を入れるってコトだろ???
「ま、待て動くな」
「お願い…!はやく」
嘆願するナツキに負けた…。
「わかったから…」
俺はナツキの肩を左手で抑え、右手をタンクトップに差し入れた。
しかし、視線はナツキから外していた。
意識してしまいそうだったから。
が…。

むにゅん…。

「やっ…それちがう…」
ナツキの体が大きく跳ねた。
「ご、ごめん」
(柔らけー…)
俺はこともあろうにナツキの胸に触れていた。
だが、ナツキの体とタンクトップの間の隙間のなさを推してはかるべし。
触れるのは仕方ないだろう。
ナツキもそれをわかっているからそれを責めはしなかった。
ただ…、恐怖ではなく違う意味で震えているような…。なんてな。      
「なんだこりゃ?」
ナツキの服の中に潜りこんでいたのは糸のついたコンニャクだった。
ぶらさがっていたものが糸が切れて運悪くナツキの服の中に落ちたのだろう。
「こわがり…」
俺はコンニャクをぴたぴたとナツキの頬にあてた。
「わかんなかったんだもん…」
(どうしよう…、やっぱり可愛いかもしんね…)
素直にそう感じた。
その時、女の高い声が聞こえた。
「聞こえた?」
ナツキはこくんとうなずく。
「なんだ?あっちか?」
「や、やめようよ。ユーレイかもしんないじゃん!」
「アホかお前は」
頭を小突いた。
「いってみっか」
「うそ…」
「じゃそこでまってろ」
「やだ!いく!」
俺は声がした方の茂みに足を入れた。
耳をすますと微かに声が聞こえた。
「…バカ。声だすなっていったろ?」
「…だって、でちゃうんだもん」
「しらねーぞ、聞こえても」
「やぁんっ…!」
その声は聞き覚えがある。
アツヤとユカだ。
「…あいつら」
「やだ…」
「ばれないうちに行こうぜ」
「う、うん…」
あの二人は隠れて睦み合っていた。
アツヤが考えていたお楽しみはこれだったのだ。
「ったく…、しょーもない」
コースを進めていく。俺はすっかり気が削がれてしまった。
しばらくすると同じように睦み合う声がいくつか聞こえた。


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