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『真夏の遊戯』
【学園物 官能小説】

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『真夏の遊戯 side:A』-4

「どいつもこいつも…」
ナツキはというと恐怖より恥ずかしさが勝っているようだ。
「なーに考えてんだよ」
「ぁ…、びっくりして…」
「スケベ」
「ちがっ…!」
俺に飛びかかろうとした。
しかし、足元を木の根にひっかけたようだ。
「あ、あぶねぇ!」
すんでのところで俺はナツキの体を受けとめた。
「ドジ。ちゃんと気をつけろって…」
俺の言葉はさえぎられた。
ナツキの腕が俺の背中にまわされている。
と、同時に俺の唇とナツキの唇は合わさっていた。
「ふ…、なつ…」
ナツキが顔をはなす。
ちょっと罰が悪そうな顔をしていた。
「なに…、触発されてんだよ」
俺は平静を取り戻して言った。
だがナツキの腕は俺に絡みついたまま。
「ごめん、ね?」
その時、僅かな隙間を縫って月の光が差した。
そのままナツキを照らしていた。
俺は彼女を抱きしめたい衝動を抑えきれず…。
「れ、ん…」
俺の胸の中で苦しそうにしている。
それでも離せなかった。
(気のせいじゃない…。やっぱ可愛い―)
腕に力が入る。
全身に柔らかさが伝わる…。
「やっ…」
ナツキは短く叫ぶ。
「ゴメン…」
俺の下半身で息づいていた物がナツキを突付いたからだった。

「いいのか…?本当に」
ナツキは小さく頷いた。
その仕草は俺をたまらなく刺激した。
ここはコースからだいぶ離れている。
ナツキを木にもたれさせ、俺はその頬に手をのせた。
僅かに震えてるのがわかる。
俺は顔を傾け、くちづけた。
熱い、吐息。
く、ちゅっ…。
やんわりと舌を侵入させた。
ナツキはいとも簡単に受け入れてしまった。
おず…、とナツキの舌が怯えているのがわかる。
しかし俺はそれをとらえた。
れろっ…。
たまらなくなったナツキが俺の体にしがみついた。
俺はナツキの体を支えつつ、激しく舌を動かす。
ナツキの口から漏れる甘い声が耳に心地よい。
ゆっくり顔をはなすと、唇と唇の間を銀糸が伝った。
「やだ…」
ナツキは慌てて拭う。
いとおしいと、心から思う。
こんなふうなナツキの姿を見るのは俺が初めてだと思う。
学校でのじゃじゃ馬なナツキはかけらもない。
大切にしたいと、思った。
夢中で掻き抱いた。
「ナツキ…」
俺の腕の中でナツキが首を振る。
それが何を意図しているのか俺にはわからなかった。
「ぁ…のね、なまえが…いい…の」
たどたどしく、恥ずかしそうにいった。
俺はもう一度強く抱きしめて、耳元で囁いた。
「いおり…、好き…だ」
彼女が俺を強く抱きしめ返した。
伊織はつ、と体を離して、俺の頬に両手を添えた。
「あたし…も、すき」
全身が喜びで震える。
「れん…」
「やべ…、抱きたいかも…」
「いいよ…?」
「…わかってる?抱きたいって…」
「わかってる…」
伊織は背伸びをして俺と自分の頬を合わせた。
すり…。
あたたかい。
「…サイテー、俺」
「どうして?」
「さっきのヤツらと一緒じゃんよ…」
伊織はくすっと笑った。
「あたしは、レンのコト好きだから抱いてほしい…」
その言葉に感動すら覚える。
俺ってば小せぇな…。
「しらねーぞ…、どうなっても」
「こわいの…ヤダ」
「ほら、やっぱやめとこーぜ」
「違うの、はじめて…だから」
心が揺れた。
そりゃ…、俺だってそうだけど。
いくらか予備知識は得ているが。
「じゃあ、こんなとこじゃなおさらやめた方が…」
「い、や…、せっかく…あたし…」
「え?せっかく?」
伊織が俺の首にしがみついて唇を激しく押し付けた。
「いお…り」
大胆な行動に、抑えていたものがついに溢れてしまった。
「んっ…、ぁ…」
伊織の体を抱く傍ら、片手が伊織の…胸の膨らみをとらえていた。
さっきよりも、その感触がどんなに柔らかいか…、わかる。


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