第3話 ブルマに秘めた処女膜を貫く触手-2
結音が体育館に入ると同時に、内部は薄暗くなっていった。しかし、内部からは外の景色は見えていた、外部からは内部を窺えぬ結界が扉に張られたのだ。結音は唇をギュッと閉じ、真っ直ぐ前を見ながら歩いて行った。
「よかった・・・響(おと)ちゃんはいないわ・・・」
自分以外は中には入れないと思っていた結音は、響の姿がないことに安堵した。これから自分がどんな姿を晒すか想像すると、それは今の結音には容易に想像できるのだが、そんな姿を響に見られることはやはり耐えられないことだった。
結音は運命の場所、彼女はまだ気づいていないが、11歳の純潔が奪われる場所へと一歩一歩進んで行った、暗がりの中等部体育の中心に。もっとも、結音は昨日の触手からの激しい性技によって純潔を奪われたと思っていた。いや、それが純潔を奪われるということだと5年生の少女は理解しいていたのだ。自慰の経験もない幼い彼女は”処女喪失”という言葉の真の意味をまだ知らなかったのだった。
そして、結音が体育館の中心、バスケのサークルに到達しようとした時、
「ふふふ・・待ちわびたぞ、木崎結音!」
地獄の底から響き渡るような、しかし、聞き覚えのある声が木霊した。
「さあ、その円の中心で止まるのだ!」
その声に、結音は震える足をサークルの中心で止めた。と同時に背中から首筋にこそばゆいような冷たい何かが走った。結音は知らなかったが、それはオナニーを始める前に興奮した少女に走るものと同じだった。
「昨日渡した”アレ”を着てきたか?木崎結音よ!」
”アレ”とは、もちろん、濃紺のブルマと女児標準体操着のことだろう。
「は・・い」
結音は力なく答えた・・・
「ほう、素直な良い娘だのう・・・なに、”アレ”はお前の花嫁衣装じゃ!」
あんなのが花嫁衣装なんて!わたし、なにしてるんだろう・・・結音は急に悲しくなってしまった。
「ふふふ・・悲しむことはないぞ、木崎結音!昨日のことなど忘れてしまうほどの快楽をこれから与えてやるぞ!」
また結音の心を読みながら、嬲るような言葉で初等部少女への陵辱の開始を宣言した・・・
「好きに・・すればいいじゃないですか・・もう・・」
結音は呟いた・・
「ふんっ、そう悲観するな!では、先ずはその緑色のスカートを脱いでもらおうか」
触手淫獣は結音に命じた。
その命令に、結音は観念したように、濃緑のセーラー服のスカートの左腰のホックを外し、サイドのファスナーを降ろした。すると、ダークグリーンのスカートは11歳の美少女の足元にふわっ、と落ちていった・・
「これで・・いいんですか?」
結音はキッとした表情で、まだ姿の見えない触手淫獣の声のする方に向かって答えた。
いま、結音は赤い初等部のスカーフを纏った濃緑のセーラー服の上着に、濃紺のブルマとハイソックスに上履きという、ある意味、裸体よりもはるかに艶かしい姿で初等部高学年女子児童の姿を晒していた。