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豆男奇談
【ロリ 官能小説】

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排出-1

あたしがあたしじゃない時間がどんどん多くなってる。これはきっと祟りか罰だ。お兄ちゃんを、あたしはあそこに押し込んで、殺しちゃったんだ。あたしは人殺しなんだ。こんなこと、人には言えない。でも、あれは本当の事だったろうか。夢じゃないのかなって、今でも思う。
加奈子の様子がおかしい。べったり抱きつかれたあたしが変な顔をすると、あ、今は違う梨菜なんだ、なんて言う。
手がいつも臭い。女のあそこのにおいだ。あたしのにおいのこともあるけど、あたしのじゃない時もよくある。あたしは、加奈子と何かいやらしい事をしてるんだ。
「あ、来た。」
入れ替わる前兆が何となく分かるようになった。
ものを思い出すときのように、やってくるこの刺激が何かあたしは探ろうとした。もしかして、お兄ちゃんはあたしの中で生きているのかもしれない。
「お兄ちゃん?」
「梨菜!」
繋がった。これは確かにお兄ちゃんだ。途端に、二人の記憶が混ざり合い始めて、お兄ちゃんの知っていることが、自分のことだと感じられてきた。あたしがお兄ちゃんの中へどんどん入り込んでいく。
あたしは射精の感覚を思い出した。男の人の、強い性欲を思い出した。お兄ちゃんの、あたしに対する気持ちを思い出した。
お兄ちゃんは、子供のあたしのことが好きだったんだ。あたしを思って悩んで射精ばかりしていたんだ。
「お兄ちゃんは、本当はもう居ないんだね。」
お兄ちゃんの意識が消えた。いつもと反対だった。あたしは、お兄ちゃんの体を辿り、あたしの体じゅうに伸びている根っこを戻していった。そして、小さく縮んだお兄ちゃんを、あたしの子宮は動いて吐き出した。
指を自分の穴に差し込んだあたしは、丸くて白いキノコのようなお兄ちゃんを取り出した。
あたしはあたしに戻ったんだ。でも、お兄ちゃんの記憶は全部、自分のものになったままだった。
あたしは何も考えずに、丸いお兄ちゃんをその場で踏み潰した。白い精液のような汁が飛び散った。それから、やっぱりそういうにおいを上げながら、お兄ちゃんの死骸はゆっくり蒸発してしまった。


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