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ピンクモアール 〜魅惑のフェロモン
【OL/お姉さん 官能小説】

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偶然-6

膝をピタっとつけ手を置き体を狭めながら戸惑いの姿を見せる愛美に、即答で断らないあたりに可能性を感じる。
(押せばオチる…!)
そう踏んだ。

「で、でも…」
「楽しくお食事しましょうよ!ねっ??」
誘って来る男の見た目も悪くない。どたちらかと言えばこういうチャンスをずっと待っていた愛美。どうしてオッケーしないのか自分で自分がもどかしく感じる。そんね愛美に浜野はグイグイとアプローチをする。
「迷惑ですか…?」
少し心配そうな顔で見つめると、愛美は頭を横に大きく振った。
「よかったぁ…!お断りされても迷惑と思われてなかっただけ安心しました。」
愛美はその言葉に誠実そうだな、そう思った。
「でもやっぱり心配になっちゃいますよね?出張先の場所で知らない男と食事とか…。ま、ほら、僕、見た目怪しいから!」
「そ、そんな事ないです。怪しくなんてありません。凄く優しそう。」
愛美はきっと自分が浜野の事を怪しんでいると思われていると感じ、慌てて否定した。
「本当ですか?ありがとうございます。ホント、お食事を一緒にしたいだけなんです。肩の力抜いて、是非どうですか?」
笑顔が優しい。少なくとも悪い人ではなさそうだ。
(どうしよう…。でも私はずっとこう言うチャンスを待ったんだよね…。これで断ったらいつもと同じ。一人でつまらない夜を過ごして終わり。こんなチャンス二度と来ないかも知れない。)
愛美は変わらない日常を変えるには勇気を出さなきゃいけない、そう思った。

「お食事、ご一緒させて下さい…」
はにかんだ笑顔で緊張気味に、勇気を出してそう言った愛美。
「ホントですか!?ありがとうございます!じゃあ早速そちらに移ります。」
浜野は愛美の対面の椅子に座る。改めて正面から顔を合わせると、愛美は恥ずかしくなり照れ笑いを浮かべて俯いた。浜野も照れたふりをして頭をかいて笑って見せる。

「じゃ、何食べようかな…。っと、お名前は?」
「き、清原愛美と申します。」
緊張していてフルネームで言ってしまった。」
「愛美さんですね!僕は浜野健一といいます。よろしくお願いします。」
「こちらこそ…」
お辞儀をし合う二人。愛美は緊張しながらも突然の出会いのきっかけに胸が張り裂けそうになっていたのであった。


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