投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

つまみぐい
【その他 官能小説】

つまみぐいの最初へ つまみぐい 16 つまみぐい 18 つまみぐいの最後へ

愛しいマスコット-5


 帰りの電車を女性専用車両にしたおかげで果歩は痴漢に狙われることなく吊革に掴まっていることができた。朝と同様に超満員の車内だが、異性と隔離された環境は居心地の良いものだとつくづく思う。
 二十分ほど電車に揺られ、駅に着いたその足でコンビニに寄って夕飯のお弁当を買った。レジで支払いを済ませているあいだにちらりと外の様子をうかがうと、すっかり夜になっていた。
 コンビニから自宅アパートまでは徒歩で十五分ほどの距離だ。けれども田舎とは勝手の違う都会の夜道は路地に入った途端に灯りが消え、ぽっかりと口を開けた暗闇がそこにあるだけで人通りもない。
 怖くない、怖くない、と不安に駆られながらもさらに進んで行くと、植え込みのところに人の背丈ほどの看板があることに気付いた。よく見ると『痴漢出没注意』と書いてある。
 まさかね──と半信半疑で後ろを振り返った時だった。そこに待ち受けていたのは紛れもなく夜の街を徘徊する変質者の目だった。
 悲鳴をあげるよりも先に、果歩は変質者によって羽交い締めにされて口の中にハンカチを押し込まれてしまう。
「……」
 助けを呼びたいのに声が出せない。しだいに薄れていく意識の中で「犯されるかもしれない」という恐怖を味わいながら、果歩はそのまま変質者の腕の中で気絶した。

 次に目を覚ました時、果歩の目の前には見知らぬ男の汚ならしい顔面があった。はあ……はあ……はあ……はあ……と危ない目をして息を荒げ、満ち足りた表情でこちらの反応を舐めるようにうかがっている。
「んぐ?」
 びっくりした果歩は大声をあげようとしてさらに驚いた。口が粘着テープで塞がれていて声が出せなくなっていたのだ。
 その次に自覚したのが下腹部の違和感だった。気を失っているあいだに果歩の体は男によって蹂躙されていた。
「目が覚めたみたいだね、果歩ちゃん」
 性器同士で繋がったまま男は果歩の名前を言い当てた。別に意外なことではない。おそらくバッグの中の所持品を漁って個人情報を入手したのだろう。
「ははあ、わかったぞ。こうやって犯されるのが気持ち良くて目が覚めたんだね。違う?」
 ぺニスを膣に挿入しながら男が言う。ぐちゃぐちゃと湿った音が絶え間なく聞こえてきて、体の奥が悩ましく熱い。
「うう、うう……」
 果歩は男から逃れるようにして手足を動かそうとしたが、どうやら結束バンドで縛られていて思い通りにいかないらしい。どこかの倉庫に連れ込まれたのか、あちこちに段ボール箱が散乱していて埃っぽい臭いのする薄暗い部屋だった。
「出る……、ああ……、出るよ……」
 男の腰使いがだんだん速くなる。そうして一分と経たないうちに果歩は男の射精を子宮にたっぷり浴びて放心した。男は避妊具を装着していなかった。
「悪く思わないでくれよ?」
 と、男がふたたび腰を前後に揺すり始める。太い肉棒が果歩の体内を犯し、めまぐるしい快感を生んで理性を蝕んでいく。
「んぐっ……、んっ……」
 乱暴されているとわかっていても気持ち良いのだから仕方がない。望まないオーガズムと同時に果歩の体は痙攣を起こした。
 その様子を見守る男の顔には良心のかけらも見当たらない。強姦をはたらくことに生き甲斐すら感じているのかもしれない。
「そういえばさっき、君のバッグからこんな物が出てきたよ」
 と、男は言った。その手にはローターとバイブが握られている。まずい物を見つけられてしまったと果歩は思った。
「普段からこんなおもちゃを持ち歩いているなんて、よっぽど欲求不満なんだね」
 違う、そうじゃないってば──果歩は首を横に振って誤解を解こうとした。いくらなんでも女の子が外出先にまでバイブを持って行くなんて、普通の神経で考えればありえないと思う。
「時間ならたっぷりあるから、俺がとことんイかせてあげるよ」
 両手にバイブとローターを構えた男は口元によだれを垂らし、嫌がる果歩の胸と下半身に性欲の矛先を向けると、まずはバイブを膣内の最深部にまでずぶずぶと埋め込んで目を剥いた。
 


つまみぐいの最初へ つまみぐい 16 つまみぐい 18 つまみぐいの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前