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ピンクモアール 〜魅惑のフェロモン
【OL/お姉さん 官能小説】

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フェロモンの威力-2

「ちょっと聞きたいんだけど、あのフェロモン成分、どのぐらい使ったの??」
浜野はニコニコしながら答える。
「全部です♪」
「ぜ、全部!?」
「はい…。何かマズかったですか??」
どうして恭子がそんなに驚くのか不思議に思った。
「…良く説明しなかった私が悪いわね…。」
溜息をつきヤレヤレと言った表情を浮かべた。
「アレはね、一吹きでも相当な効果があるのよ。相手の気を惹くには十分な、ね。だから人によってはそれだけでエッチまで意識しちゃう人もいる。それをアレ全部使った訳だから、確かにエッチどころじゃなくなっても不思議じゃないわ?アレ全部体に吹きかけたの?」
「体にも吹きかけましたが、待ち合わせの前に車の中に。」
「全部?」
「はい。」
「はーっ…でも相手がタイプの人で良かったわね。もしタイプの人じゃなかったら好きでもない人に一生付きまとわれるとこだったかもしれないわよ?」
「え?どうゆう事ですか??」
「彼女、暫くお付き合いしてこなかったんでしょ?でも適齢期だし、結婚出来るかどうか不安もあったはず。そこに大量のフェロモンを嗅がされて、目の前には浜野くんがいた。元々顔見知りな訳だから多少なりとも意識はしていたはず。その多少がフェロモンに刺激されて膨れ上がっちゃったのよ。元々フェロモンは性的興奮を誘発するからもう目の前の浜野くんに抱かれたくて仕方がなくなったはず。ほら、動物の赤ちゃんは初めて見たものを母親だと認識するって言うでしょ?それと同じ。女に目覚めて初めて見た浜野くんを一生のパートナー、運命の人と認識したんだわ、きっと。フェロモン一吹きならある程度欲求を満たせば冷めて行くけど、あまりに大量のフェロモンを吸い込んだもんだから強烈に浜野くんに対する思いを意識の中に刷り込んでしまったのよ。」
「そ、そうなんですか…。まぁでも麻夜と一生愛し合えるなら俺は後悔しません。」
「結果的には良かったのかも知れないけど、これから使う時は十分に注意してね?いーい、一吹きよ?一吹きで十分だからね?」
「わ、分かりました。で、15時から女性オーナーの企業に売り込みに行くので、もし良かったらまた分けて貰えないかなー、なんて。へへへへ!」
恭子は溜息をつく。
「もぅ、しょうがないなぁ…。でもまぁ売上の為だから、仕方ないか…。ちょっと待っててね?」
恭子はフェロモンを取りに行き、浜野に手渡した。
「いーい、一吹きだからね?」
「ありがとうございます!分かってますよ、一吹きですね、プシュッと!」
浜野は親指を立てて戯けてみせた。


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