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恋のばんそうこう
【女性向け 官能小説】

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「お前が、成田さんを忘れられないって言うから・・・」

「だから?」
「だから、好きだって言えなかった」

「ほんと、白木ってバカ」
「バカバカ言うなよ・・・」
「バカでしょ?」
「・・・・」

可愛いバカ。

「白木だって、乃恵ちゃん乃恵ちゃんって。
アイドルのファンクラブの会長みたいにうるさいのよ!」
「うるさいって・・・」
「うるさいでしょ!」
「・・・・」

愛しいバカ。

「ゼミの飲み会に呼んどいて乃恵とばっかり話してるし」

「ごめん。
あの頃、綾香に対して自分の気持ちが良く分からなかったんだ。
乃恵ちゃんと話してても、綾香が気になってしょうがなかった」

「バカね」
「・・・・」

「白木は私の事が好きに決まってるでしょ」

私のその言葉に白木は小さく笑った。

「あぁ。だな。いくら乃恵ちゃんと話してても
綾香と上杉の会話が気になってしょうがなかった」

「もう、バカね」
「でも!綾香だって、成田先輩成田先輩って」
「そんなの・・・」

「何だよ」
「そんなの、BBQで白木のベルトループに指をひっかけた時から
白木の事が好きだもん!!
感じとってよ!バカ!」

「ったく、お互いしょうがねーな」

苦笑いしながら、白木はゆっくりと私に唇を重ねた。



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