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恋のばんそうこう
【女性向け 官能小説】

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「綾香の彼氏は俺」
「みたいだな」
「何だよ、その言い方」

「別に」
「・・・・」
「俺は松井に聞いてるんだ。
今まで、その彼女をほっといて他の女の子と話してる白木に聞いてんじゃないよ」
「・・・・」
「こんな所に連れてきたんなら、ちゃんと相手してやれよ」
「上杉が口を出すことじゃない」

いつも冷静で、嫌味しか言わない白木が珍しく怒っているようで
これは、止めなきゃ、と思った時

「白木は乃恵ちゃんとでも話してれば?
松井は俺と話してればいいよ」

と、私の肩にもたれかかっている白木の手を上杉君は払いのけた。

「いい加減にしろよ!」

今まで静かに話していた私たちの話しに興味を持つ人はいなかったのに
いきなり大声を出して立ち上がった白木に
一気に注目が集まった。

「ちょっと白木!」

その白木の腕を引き寄せて
「辞めてよ!」
今にも、殴りかかりそうな白木を全力で止める。
「綾香は黙ってろ」
そう言われたって、注目を浴びるのは私なんですけどねっ!

乃恵はきょとんとした顔で見てるし
他のメンバーも、白木が大声を出した事に驚いていた。

私は急いで立ち上がって、バッグを手に持った。

「ごめんなさい。私たち帰るから」

そう言って、身体中の体重をかけて
白木を引っ張り、外に連れ出した。



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