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恋のばんそうこう
【女性向け 官能小説】

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その時、私は急に何もかもがめんどくさくなった。

「来いよ。もう人数に入ってるから・・・」
「何それ!」
「乃恵ちゃんが、人数に入れたんだってさ」
「はぁ?」
「みんなに紹介しろって」

はいはい、『乃恵ちゃんが』ね!!

「行かないよ」
「なんで?用事があんの?」

ほんと。バカ!

あんたは乃恵ちゃんのファンクラブにでも一生入ってろ!

「幹事が今からキャンセルするの大変だろ」

その言葉にブチッと切れた。

私の都合より、私の心情より
『乃恵ちゃん』なんだね?

「分かった。じゃぁ行く」
「お、来る気になった?」

バカみたいに嬉しそうに笑うな!

「条件がある」
「何?」
「これで、お互いこの役を辞めよう」
「この役?」

「そう。その飲み会が終わったら夏休みだし。
次に会う9月には2ヶ月近くあるし。
後期が始まる時には別れた事にして」
「・・・・」

「この前のBBQで私は成田先輩の事が好きだって再確認したし!」
「・・・まだ好きなのかよ?」
「お陰さまで!!」
「・・・・」

もうこんな関係終わりにしてやる!

「斉藤も柳下も、そろそろ納得するでしょ」

もともと私にメリットなんてないしね!!

「私、やっぱり成田先輩が好き・・・」
「・・・そうかよ」
「だから、白木と一緒にいても楽しくない」
「なんだそれ」

「白木だって乃恵が好きなんでしょ!」
「・・・・」

「とにかく!ゼミの飲み会に参加する条件はそれで最後にするって事!」


「分かった」

白木は困ったように小さく笑った。





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