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恋のばんそうこう
【女性向け 官能小説】

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その後ろ姿を見て、また小さく舌打ちをした白木に
「なに?いつもポーカーフェイスなのに珍しい。
先輩にあんな態度とるなんて白木らしくないじゃん」

「・・・・向こうに行ってほしかったんだよ」
「なんで?」
「・・・・」
「まさか焼き係が大好きなの?」

「お前・・・」

「何?だから私がやってて代わってくれたの?」
「・・・お前、ほんとトロイな」

はぁ〜?

白木にトロイとか言われたくないんですけど!

「お前のためだろ?」
「なんでよ!!!」
「・・・・」
「なんで私のためなのよ!」

「お前さぁ〜?成田先輩に失恋したってずっと泣いてたんじゃないのかよ」
「・・・・」

「だから、里香さんと一緒にいる成田さんを見たら
辛いだろうと思って今日も来なくていいって言ったのに。来るから」

あぁ。
だから?

だから来なくていいって言ったの?

「何それ」
「あ?あの二人は卒業したんだからもう会わないで済むなら会いたくないだろうが?」

「・・・・ううん」
「あ?」
「私、大好きだったけど、話したことないんだよね」
「は?」
「成田先輩と話したことないの」

成田先輩は憧れで大好きだったけど
接点のない私は1度も話した事がない。

「だから、1度でいいから話してみたかった!」
「・・・あ〜そーかよ」
「うん」

みんなと楽しく笑いながら話している成田先輩を見た。
白木はそんな私を横目で見て

「じゃぁ、行って来いよ」
「え?」
「行って来いよ」




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