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恋のばんそうこう
【女性向け 官能小説】

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-3


その時、各方面から
「成田先輩!」
と黄色い声が飛び交った。

「あ〜・・・」
小さく舌打ちした白木は
今までほっておいた、ループにかかっていた私の指を外して
私の腕ごと自分の腰に巻きつける。

「ココに置いとけ」

そう言って軽く引っ張られた私の身体は
黙々と焼き係をしている白木の身体にピッタリとくっついて
はたから見れば熱くてウザいラブラブカップルだ。

「差し入れ」
成田先輩と里香さんが焼き係の白木にお肉の包みを差し出した。

「ありがとうございます」

にこりともしない白木は憮然と包みを受け取って
軽く頭を下げた。

「何?機嫌悪いじゃん」
「いえ」

「白木の彼女?」

優しく私に笑いかけた成田先輩にドギマギして
「はい」
としか答えられない。

「白木、彼女と2人で遊んで来いよ。代わってやるよ」
「大丈夫です」

「いいって。トング貸せよ。代わってやる」

そう言って手を出した成田先輩に白木は反応せずに
「大丈夫です。向こうでみんなに会ってやってください」
と、促した。

なんだか察しの良い里香さんが笑いながら
「蒼くん、みんなと話しに行こう」
と、成田先輩を誘い出してくれた。




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