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恋のばんそうこう
【女性向け 官能小説】

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-6


私はもちろん白木にとってダミーの彼女で
白木が乃恵を好きなのは有名で
こんな事は分かっていたはずなのに。

私だって、成田先輩が好きなのに。
ダミーの彼氏の白木じゃない、成田先輩に可愛いって言ってほしいのに。

乃恵と仲良く話す白木にザワザワしたイヤな気持ちが生まれてくる。

「綾香ちゃん」
「なに?」
「白木くんとでぃーぷきす、した?」
「おい!」

「え?」

「私も白木くんから教えてもらったんだけどね」

え・・・
白木が教えたって・・・

あんた、乃恵にキスしたの?

「ふふ。私は渚先輩とのでぃーぷきすが大好きなんだけど」
「・・・・」

乃恵の彼氏の岡部先輩の話が出た途端
白木は不機嫌になった。

「乃恵ちゃん。俺たちこれからデートだから!」

「あ、引きとめてごめんね。
綾香ちゃん、今度この話はゆっくりね」

女同士の秘密の話し、の様に笑うけど
私は乃恵とこの話の続きはしたくないんだけど。
なんて意地悪な事を思ってしまった。


「じゃぁね、乃恵ちゃん」
白木が私の手を引き、カフェを出ようとしたところで

「あ、待って!今度のテストが終わった後のゼミの飲み会。
白木くん参加する?」
「あ〜。幹事だれ?」
「私」
「マジで?乃恵ちゃん幹事なんか出来んの?」

プッと笑った白木は楽しそうに乃恵の方を向いた。




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