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恋のばんそうこう
【女性向け 官能小説】

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「白木くん!綾香ちゃん!」
そんな白木に声をかけたのは乃恵で。

白木がずっとずっと好きな人。

「2人が付き合い出したんだって、凄い噂だよ!」
嬉しそうに笑うその顔を見て、白木も優しく笑う。

「あ、ぁ。昨日から」
そう言って私を引き寄せる。

でも少し、ほんの少し声が裏返ってるよ。白木。

「なに!もうすでにラブラブなのね!」
「だろ」

嬉しそうに笑う白木のその顔は
はたから見れば私を褒められて嬉しそうに笑っているのかと思うけど
私は知ってる。
乃恵が話しかけて来てくれて嬉しいんだよね?

「ねぇねぇ」
乃恵がそっと白木に顔を寄せてた。

「ん?」
とさらに顔を寄せる白木を見たくなくて
私は顔を背ける。

「フェロモンの液、嗅がせてみた?」
乃恵のその言葉に私はビクッとした。

乃恵も知ってるんだ・・・

「いや。まだ」
その言葉に白木は小さく笑う。

「そうなんだ。ふふふ。喧嘩した時とかに使うの?」
「だな」

「へ〜。白木くん、悪い人ね」
楽しそうに笑う乃恵を見つめながら
楽しそうに笑う白木。

なんだか少し妬ましい。



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