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恋のばんそうこう
【女性向け 官能小説】

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「イイですね〜。綾香さんは」
「桃花も可愛くなりたいのか?」
「違いますよ・・・光先輩は本当に何も分かっていませんね!」

「綾香さんは本当に誰が見ても可愛いですが
そこじゃないですよ。私が羨ましいのは」
「ふ〜ん」
「私も彼氏に『可愛い』なんて言われてみたいですよ」
「あ?」

「白木先輩は言ってあげるんですね〜」

「カワイイネーモモカ」
「・・・・棒読みすぎですよ」

そんな二人の漫才のような掛け合いが楽しくてついつい笑っちゃうけど。
桃花ちゃん、私は斉藤は彼女を愛していると思うよ。

それは2人の会話やちょっとした斉藤の気遣いからも見て分かった。
羨ましいのは私の方。

いいなぁ・・・
私も成田先輩とそんな関係になりたかった・・・

「そしてそのジャケットは白木先輩のですね!」
「あ。うん」
「何なんですか!白木先輩ってば!ジェントルマンですね」
「何だそれ!」

白木と斉藤は2人で笑いだした。

「綾香、どうした?」

ふっと目の前の2人を見ていたら白木がそんな私に声をかける。

「ううん。桃花ちゃんも噂通り可愛いなと思って」
「だよな」

クックックと笑う白木は
私の時と違って、本当に桃花ちゃんを可愛いと思っているような声で。
ほんの少し嫉妬する。



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