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恋のばんそうこう
【女性向け 官能小説】

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-1


教室に入った私を見て、ジャケットを絵里に散々からかわれたあと
その日の講義が終わって、構内のカフェに行くと
白木のほかに斉藤と彼女のダイブツちゃんが一緒に座っていた。

入口に立つ私を見つけると白木は
「綾香」
と軽く手を挙げる。

昨日のお店での事は、私が思った以上に校内に知れ渡っていて
白木のその声に何人かが入口の私に振りかえる。

その視線を避けるように白木たちの席に行くと
当然ながら斉藤とダイブツちゃんは隣に座っていて
私は白木の隣に滑り込む。

「わ!白木先輩の彼女可愛い!」

可愛い顔で笑うその人は斉藤さんの有名な彼女のダイブツちゃんで。

「白木先輩に彼女が出来たって聞いたので一緒に来ちゃいました。
どんな人か気になって気になって!」

ダイブツちゃんは噂にたがわず素直な人で

「光先輩の彼女の桃花です!」

と嬉しそうに自分を『彼女』と自己紹介する。
その「彼女」という立場が無性に羨ましくなる。

「綾香さん噂通り可愛い!」

とパァっと明るい笑顔で笑う。

「だろ?」

白木のその声色は、本当に他の人が聞いたら
自分の彼女を自慢しているような口ぶりで
その言葉に斉藤が笑う。

「昨日までフツーの友達だったくせに」
「悪い?」

その言葉が嘘だと知っている私は微妙な笑いを返した。




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