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恋のばんそうこう
【女性向け 官能小説】

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もっともお昼を誘った理由は、この関係が噂として流れ始めているから
みんなに2人の関係を目撃させることが目的なんじゃないかなと思う。

「綾香。ご飯は?」
「白木からメールが来た」

ノートを片付けていた絵里の手が止まった。

「白木、さっそく独占欲出してきたねー」

独占欲、じゃないけどね。
「じゃぁ、今日は他の人と食べるわ」
「ごめんね」
「イイって!綾香の初彼氏じゃん!大事にしてもらいな〜」

大事に、ねぇ・・・

「じゃ、3限でね」
そう言って絵里と別れて私は食堂に向かった。

少し早く着いたらしい白木は
一人で座っていて、斉藤や柳下と一緒じゃない事にホッとする。

「斉藤たちと一緒じゃないのね」
「一緒だと綾香が気づまりだろうと思った」

お優しい事で。

困ったように笑った私に、白木は自分のジャケットを脱いで私の肩にかけた。
「何これ?」
「ココ、クーラー効き過ぎ」
「そうだね」

世の中は省エネだというのに
構内の食堂は、少しクーラーが効きすぎていて涼しかった。




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